中国ドラマ「孤城閉(こじょうへい)~仁宗、その愛と大義~」6・7・8・9・10話のあらすじとネタバレ紹介記事です。
曹丹姝(そう たんしゅ)は母が皇太后に呼び出されたと聞き、自分も連れて行ってもらいました。曹丹姝は宮中で仁宗 趙禎の姿を見てますます趙禎に憧れます。一方、曹丹姝(そう たんしゅ)には許嫁の李植がいるのですが。曹丹姝はいまいち李植は好きになれませんでした。
天聖八年。晏殊は優秀な人材を見つけるために難しい問題を科挙に出題しました。受験者の中で欧陽修(おう ようしゅう)だけが問題の意図を理解。正解を出しました。欧陽修は晏殊から高い評価を受けます。趙禎からも高い評価を得ました。
太后・劉娥は欧陽修があまりにも若くて態度が無礼なこと。軽薄で淫らな詞を詠むと聴いてよい印象は持ちませんでした。宮中の侍女達が欧陽修の歌を真似たところ、太后に叱られてしまいます。侍女たちは趙禎の元に行き、太号が言うほど淫らな歌ではないと訴えました。太后が欧陽修を快く思っていないことを知った趙禎は、欧陽修を首席ではなく14番目に落とし。太后 劉娥の好むものを首席で合格させました。
孤城閉 主要人物
趙禎(ちょう・てい)/仁宗
演:王凱(ワン・カイ)
曹丹姝(そう・たんしゅ)/曹皇后
演:江疏影(ジャン・シューイン)
郭清悟(かく・せいご)/郭皇后
演:蒋沁芸
劉娥(りゅう・が)/皇太后
演:劉濤
李蘭恵(り・らんけい)/順容・宸妃
演:車暁
第6話 2人の母
宸妃 李蘭恵の死
李蘭恵が亡くなりました。李蘭恵は宸妃に昇格しました。仁宗皇帝 趙禎は実母の死を知りますが、皇帝の母にふさわしい葬儀が行われないのが不満でした。
宸妃 李蘭恵の葬儀問題
太后 劉娥は自分の思い通りに進めようとしましたが、趙禎の考えが信じられません。あまり会ったことのない李蘭恵のために、長年育てた親としての恩がある自分を裏切るとは思えなかったのです。趙禎は李蘭恵の生前にそばにいてあげられず、病気の見舞いに行けなかった罪悪感がありました。だから彼女の葬儀を盛大に行いたいと考えているだけ、劉娥を裏切るつもりはありません。
呂簡夷は太后 劉娥に会って失礼な葬儀では劉一族にも危害が及ぶと忠告。劉娥と口論になります。でも呂簡夷の意見を聞いて劉娥も思い直すのでした。
皇帝の服が着たい劉娥の希望を叶える
その後。太后 劉娥は天子の礼服を着て祭祀を行おうとしました。でも皇帝だけに許される礼服の着用は重臣たちの反発を引き起こします。しかし劉娥の病気は悪化。趙禎は劉娥の夢を叶える方法を晏殊ともに考え。天子の服とは一部デザインを変えた礼服を着てもらうことにしました。これには重臣たちも納得します。
感想と解説
宸妃の死後の葬儀、呂簡夷が太后に意見したこと、劉太后が龍袍を着て儀式を行ったのも史実通り。「大宋宮詞」では美化されて劉娥に都合のいいように改ざんされていましたが、この場面については「孤城閉」の方が史実に近いようですね。
第7話 苦しみの中の公正
皇太后 劉娥の死と騒ぎ出す八大王
祭祀の後。劉娥は皇后の服に着替えた後、息を引き取りました。
太后 劉娥の死後。八大王・趙元儼は霊前で劉娥を批判。さらには劉娥が李蘭恵を毒殺し、趙禎が生母と面会するのを阻止した。晏殊が実情を知りながら趙禎に隠していたと言います。
晏殊の辞職と噂の広まり
その後。晏殊は劉娥を恐れて趙禎の生母を隠していたことを認め辞職しました。
八大王は納得しておらず、劉娥が李宸妃を毒殺した噂は民間に広まってしまいます。趙禎はその真相を確かめ風評被害を防ごうと考えました。
李宸妃の遺体調査
趙禎は劉家を包囲させると、李宸妃の遺体調査を命じました。李宸妃の実弟・李用如も参加させました。その結果、李宸妃は毒殺されたのではないことがわかります。趙禎は劉娥を陥れた趙元儼を叱り。臣下にも流言に惑わされないように求めるのでした。
感想と解説
趙元儼が劉太后が嫌いだったのは事実でしょうけど。ここまで強行的だったかどうかはわかりまえん。でも後の時代に劉娥が李宸妃を毒殺した物語が出回り、山猫(狸猫)換太子のような物語も作られ、劉娥=悪者みたいな印象が広まったのは確かですね。かといって劉太后が非の打ち所のない善人かといわれるとそうでもないし。評価の難しい所。それもこれも真宗 趙恒が悪いんですけどね。
第8話 立后争い
皇后 郭清悟が廃后になる
仁宗 趙禎は皇后 郭清悟に我慢できなくなり。呂夷簡の意見もあって郭清悟を浄妃に降格することにしました。范仲淹たちは郭皇后にそこまでの罪はないと廃后に反対します。
呂夷簡は范仲淹たちの処罰を要求しました。趙禎は呂夷簡の思惑に気づいていましたが、郭清悟を皇后にしたくはありません。郭清悟を廃后にすると同時に、尚美人と楊美人も一緒に宮殿から追放することにしました。呂夷簡の思惑通りにはいかなくなりました。
新皇后に陳熙春を考える趙禎
仁宗 趙禎は宮廷の混乱を落ち着かせるためには新しい皇后が必要と考えました。
そこで楊太妃の養女・陳熙春(ちんきしゅん)を皇后にしようとします。ところが重臣たちは陳熙春が商人の娘という理由で反対。趙禎は陳熙春を諦めます。
曹丹姝を推薦する大臣たち
大臣たちが皇后に推薦してきたのは曹丹姝でした。趙禎はこれ以上大臣たちと争う気にはなれず、曹丹姝の皇后を認めます。
説明と乾燥
いきなり郭清悟の廃后。仁宗は劉太后が決めた郭皇后との結婚が不満だったので。劉太后がいなくなるといきなりこれ。史実だとこのあと尚美人と楊美人が仁宗の寵愛を集めて後宮を牛耳るのですが、ドラマではあっさり削除されましたね。もっと後宮を引っ掻き回しても面白かったのですが。仁宗が陳氏を皇后にしようとしたのは事実です。ドラマのとおり反対されて諦めました。
第9話 選ばれど選ばれぬ皇后
趙禎の妻(皇后)に決まって喜ぶ曹丹姝
曹丹姝は自分が皇后に選ばれたことを知りました。彼女はなぜ自分が選ばれたのかはわからりませんが、心の中では非常に喜んでいました。曹丹姝は憧れている趙禎と結婚できるのが嬉しくてたまらず、夜も眠れませんでした。
曹丹姝の婚礼
景佑元年(1034年)。曹丹姝は趙禎との結婚式の日がきました。幸せいっぱいの曹丹姝は家で友人たちとおしゃべりをしながら身支度を整えるのでした。
結婚に喜べない趙禎
趙禎は曹丹姝に興味はなく、結婚をただの義務と考えていました。結婚の準備をしようとせず、奏摺を読んで臣下の同行を探り、いつも通りの皇帝の仕事を続けています。
付き人の張茂則は趙禎がなかなか準備をしないので心配します。たまりかねた張茂則が催促すると、趙禎はようやく身支度を整えるのでした。
趙禎に会えない曹丹姝
婚儀の後。曹丹姝は後宮に入りしました。ところが初夜にもかかわらず趙禎とは会うことができず彼女は落胆していました。曹丹姝が一人で待っていると鄧寶吉がやってきて皇帝は急な用件があるので来られないと言います。曹丹姝は皇后として広い心をもたなければいけないと思い趙禎の立場を理解しようとするのですが。
感想と解説
曹丹姝の婚儀の前と後の落差が痛々しい。仁宗は大臣たちが選んだ曹皇后との結婚を快く思ってなかったのは確かでしょう。そんなに嫌なら最初から断ればいいのに。それもできないんですね。
第10話 切ない片思い
范仲淹を戻そうとする趙禎
范仲淹は呂夷簡たちと対立して中央から地方に左遷されました。仁宗 趙禎は范仲淹を朝廷に戻そうと考えて影絵を用意。それを大臣たちと一緒に見て、呂夷簡に范仲淹の件について話すのでした。
曹丹姝と話す趙禎ですが
趙禎は影絵を見た後、皇后の曹丹姝の所に行きました。曹丹姝は宮中の妃嬪たちを招いて酒を楽しんでいました。そこで趙禎も席に加わり一緒に楽しむのですが。曹丹姝は趙禎の言葉の中から彼には好きな人がいたことを知るのでした。
すれ違う趙禎と曹丹姝
趙禎は曹丹姝の所で夜を過ごすつもりでしたが、曹丹姝は奏上を見るために戻るように言います。趙禎は初夜に来なかったので曹丹姝は怒ってるのだと思い不機嫌になります。また曹丹姝も趙禎には他に好きな人がいて、自分とは義務で結婚しただけで愛されていないのだと思いました。
感想と解説
趙禎も大人げない。
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