中国ドラマ「始皇帝 天下統一」の66・67・68・69・70話ネタバレとあらすじ感想紹介記事です。
燕の太子丹が秦から脱出。韓非、趙佾と合流して秦に対抗するための計画を進めます。
嬴政は六国の民を秦に呼び込み、他国の国力を削ろうと考えます。
冬。300里(120キロメートル)にわたる大運河が完成。嬴政は鄭国の功績を讃え、運河を「鄭国渠(ていこくきょ)」と名付けました。
秦は着々と他国を攻める準備を進めています。
韓非ら他国の者たちも対抗策を考えますが、どこまで耐えられるでしょうか。
「始皇帝天下統一」のあらすじとネタバレ・感想を紹介します。
始皇帝天下統一 番組情報
原題:大秦賦
2020年、中国
全78話
原作小説:大秦帝國之東出
作者:孫皓暉
始皇帝天下統一の主要人物
・嬴政(えい せい)/秦王
演:張魯一
・呂不韋(りょ ふい)
演:段奕宏
・趙姫(ちょうき)
演:朱珠
・趙偃(ちょうえん)/趙王
演:蒋毅
第66話 三晋からの移民
秦との戦争が激しくなり、三晋(韓・魏・趙)では田畑が荒れ果てて民は飢えに苦しんでいます。
秦は流民を保護、秦に移住した者には土地を与え田畑を耕すための牛や作物の種まで支給しました。それを知った多くの民は次々と秦に流れ込んでいきました。
数十万の流人が押し寄せるとは秦ってそんなにいい所なのか疑問に思うかもしれません。
この場面はドラマの演出です。一般的には秦は国民を酷使したので民が逃げたと思われているので、中国放送時には「この場面はおかしい」と批判されていたようです。
戦争が起きれば難民が発生して生きやすい地域に移るのは今も昔も同じ。秦に移住した人もいたでしょうし。秦は人材不足なので外から来る人にはわりと寛容です(受け入れ過ぎて摩擦も起きましたが)。
ドラマは脚色されているにしても、こういうことはあったでしょうね。
韓非は国を守るため、自ら秦に行って戦争を終わらせようとします。
第67話 韓非の才
韓非は秦の咸陽に入り、秦王 嬴政に謁見。嬴政は韓非に容赦なく質問し、韓非は怯むことなく答えました。韓非は嬴政と天下のことや君主のあり方について話しました。嬴政は韓非の意見に深く感銘を受けるのでした。
その後、趙・楚・魏・韓の四国が連合して秦に攻撃を仕掛けることが分かり、姚賈がそれを阻止するために向かいました。
韓非は姚賈を止めるように趙佾に連絡しますが、姚賈を止めることは出来ませんでした。
秦を止めたいという気持ちは分かりますし。それが彼の役目。とはいえ一人ではできることも限度がありますね。
第68話 詭計
秦王 嬴政は他国を滅ぼす決意をあらわにしました。それを知った他国は動揺します。
韓非は秦を止めるため、ある策を考えました。姚賈が横領していると嬴政に吹き込んで姚賈の工作を阻止しようというのです。
姚賈は呼び戻されてしまいましたね。賄賂は政治工作のために必要だと行っても嬴政は信じません。
韓非にハメられた姚賈は韓非を憎んで彼を排除しようとします。
第69話 韓の滅亡
投獄された韓非のもとを李斯が訪れ彼を気遣うとともに、酷い処刑のされ方をするよりは名誉の死を勧めます。韓非は書き上げた「韓非子」を渡すと、李斯が盛ってきた毒酒を飲み自害しました。
それより、李斯が美化されているのが違和感あります。「史記」では「韓非の才能を妬んだ李斯が讒言で韓非を陥れた」ことになってますが。
このドラマは「戦国策」の説を採用しているので李斯が積極的に韓非を陥れる展開にはならないのはわかります。でも李斯が同門という理由だけで敵国人の韓非を気遣う理由はなく、むしろ姚賈と共謀して韓非をハメたとも言われています。
韓非の件が片付くと、嬴政はいよいよ韓攻略にとりかかります。
秦の攻撃が始まると、姚賈に調略された寧騰が謀反を起こしました。
そして紀元前230年、韓王安は降伏。秦王 嬴政は韓王 安の命を助け、韓安は秦王の臣下となりました。
韓は滅亡しました。韓安が死亡したのはそれから4年後でした。
秦の策略がうまくいったのもありますが。韓は戦国七雄でも最弱。他国の応援がなければ秦に立ち向かえません。滅びるのは時間の問題だったでしょう。
第70話 趙への侵攻
韓の滅亡から2年。紀元前229年(秦王政18年)。
秦王 嬴政は趙の攻撃を命令。李信、楊瑞和、王翦は軍を率いて趙を攻めます。趙王や趙の民は将軍・李牧に期待をかけます。李牧は趙軍を率いて邯鄲を守りました。
李牧は才能もやる気もあり、秦軍をうまく食い止めているのですが。兵糧を確保できるかという問題がありますね。
秦王 嬴政は李牧がいるかぎり趙を攻略するのは難しいと考え。趙の要人に賄賂を贈り李牧を陥れようとします。策はまんまと成功。
倡后は郭開の言葉に惑わされ、李牧を横領・賄賂の罪で処刑することに同意。李牧を呼び戻すのでした。
大筋では史実通りの展開。
これまで秦の攻撃にも耐えてきた趙ですが、いよいよ最後が近づいてきたようです。
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