墨雨雲間 17話・18話・19話・20話のあらすじをお届けします。
薛芳菲は巧妙な策で佟知陽の横領を暴き、葉家を破滅から救います。さらに冤罪で失われた父の名誉を取り戻すため、荒廃した故郷・淮郷へ向かい、金鉱を巡る陰謀と向き合っていきます。
この記事では、権力の腐敗とその背後に潜む黒幕との戦いを解説も交えながらわかりやすく紹介していきます。
この記事で分かること
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第17話:薛芳菲が佟知陽の不正を暴き葉家を守る経緯
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第18話:瓊枝の死と淮郷の惨状、父の生存を知る薛芳菲
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第19話:金鉱の存在を突き止め、蕭蘅と潜入調査開始
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第20話:父の救出成功も、民衆は沈黙し真の黒幕は不明のまま
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墨雨雲間 17あらすじ 包子の代償
薛芳菲の仕組んだ芝居によって佟知陽の横領が暴かれ、葉家は破滅寸前から救われます。
第17話 あらすじ
雨に打たれながら蕭蘅と向き合った夜、薛芳菲は自分には帰る家がないと口にします。その言葉は、かつて拠り所を失った蕭蘅の胸にも響くのでした。
烏蘭は主の楚嵐と再会しましたが、裏切りがバレて命を落としてしまいます。
翌朝、薛芳菲が陀螺花の買い手の店に行くと主人は殺害されていました。そこに佟知陽が乗り込んできて葉家を犯人に仕立てて金を要求。葉嘉児の母は家を守るために嫁入り道具まで差し出してしまいます。
しかし薛芳菲は三叔父の荷物の中から突破口を見つけました。役所に運び込まれた家財はそのまま佟知陽の屋敷へ移され。横領の証拠が揃い立場は一転、葉家は守られました。
葉家は多くの財産を失いましたが家族が無事戻ったことを喜びます。そして薛芳菲は「姜梨」として葉家に迎え入れられるのでした。
ここに注目!:薛芳菲はなぜ葉家を守ることができた?
相手が悪すぎる!淥陽府尹は市長+警察署長+裁判所長
薛芳菲(ここでは姜梨)と三叔父は佟知陽に殺人の容疑をかけられてしまいました。佟知陽は淥陽府尹。府尹は日本で例えれば町奉行みたいなもの。現代なら市長に加えて警察と裁判所のトップを兼ねている人。
墨雨雲間世界での淥陽は地方都市ですが商業都市でもあるのでそこそこ大きな街です。そこの府尹なら商業にも介入するし権限も強い。日本の悪徳代官のイメージそのものです。
つまり、この人に犯人扱いされたらほぼ詰んだ状態になってしまいます。
だから薛芳菲は感情的には逆らいませんでした。でも彼女は佟知陽の強欲さを利用。葉家の荷物が佟知陽の私邸に運び込まれたところで別の役人に通報したのです。
なぜ佟知陽は態度を変えた?
薛芳菲は横領の現場を役人に見られてしまいました。府尹は高い地位にいますから、その場でもみ消すこともできたかも知れません。
でもその官員を敵にまわして朝廷や監察官に報告されたら調査が入り府尹も失脚する可能性があります。他人の失脚は出世のチャンス。つまり府尹は荷物を見た役人に弱みを握られたことになってしまうのです。だから佟知陽は態度を変えてその場を取り繕うしかなかった。
決して佟知陽が権力を失ったわけでも葉家に同情したわけでもない。彼は自分の立場を守りたかっただけ。薛芳菲は役人社会のしくみをうまく利用して身を守ったわけです。
墨雨雲間あらすじ 18話 鬼畜のはびこる町
薛芳菲は荒廃した淮郷で父の冤罪と向き合うことになるのでした。
第18話 あらすじ
薛芳菲は蕭蘅と食事を共にした夜、自分が姜梨ではないとだけ認めました。二人の距離は確かに縮まりますが、背負うものが重すぎてそれ以上は踏み込めません。
そんな中で届いた瓊枝の急報は彼女を現実へ引き戻します。虫の息の瓊枝は薛懐遠が生きていると告げ、仲間を守るために受けた暴行の痕をその身に残していました。
瓊枝の死は薛芳菲に復讐ではなく真相を暴く覚悟を固めさせます。
彼女は淮郷へ向かい、かつての故郷が役人と賭場に食い荒らされた姿を目の当たりにしました。登聞鼓が鳴らすと知県・馮裕堂が出てきました。彼が瓊枝を死に追いやった犯人でした。今や有名になった「姜梨」の名を出せば馮裕堂も迂闊に手を出せません。
そしてここにまだ父が居ると知り、非道な仕打ちを受ける父を思って涙を流すのでした。
注目点:淮郷の荒れ方は誇張とはいえない?
淮郷の様子は見ていて引いてしまうとどひどいです。宿は役人の賭場になり、物価は跳ね上がり、住民は目を合わせようとしません。でもこの描写は盛りすぎともいえそうもありません。
というのも中国王朝の地方の町では、知県が逮捕・裁判・牢の管理を一手に握っていました。訴え出る先も、助けを求める先もすべて同じ人物です。
逆らえば誰が告発したかすぐに分かり、家族や隣人まで巻き込まれます。だから住民は黙るしかありません。生き延びるためにです。
淥陽みたいな都市なら人の出入りもあるし役人の派閥もある。そう簡単に知府の独裁都市にはできません。でも人の出入りが少なく閉じた社会なら独裁がやりやすい。しかも鉱山開発までしてるとなると、裏に大物がいるのは間違いありません。
なぜ「姜梨」の名が淮郷で通用したのか
薛芳菲が自分は姜梨だと名乗ると馮裕堂の態度は変わりました。正体を疑ってはいますが、すぐには手を出せません。
姜梨は都で活動して朝廷の偉い人たちと繋がる人物として知られています。地方官にとって恐ろしいのは目の前の姜梨そのものではなく、姜梨の背後にある中央の人たちです。もし本物だったら、朝廷の高官を敵に回す可能性があります。
小物ほど大物の威光には弱いというわけです。
だから彼は捕まえずに三叔父を釈放、裏で監視を命じます。正面から潰せない相手には、裏で手を回すというわけです。
墨雨雲間あらすじ 19話 廃棄された金鉱
薛芳菲と蕭蘅は互いを利用することを再確認し、金鉱へ踏み込みます。
第19話 あらすじ
淮郷の街で薛芳菲は老婆から密かに呼び出しを受けます。監視を欺くため入れ替わりますが、尾行を完全には振り切ることはできません。
ならず者に絡まれた瞬間、現れたのは蕭蘅でした。彼は彼女の髪に花を挿して恋人同士を演じながら堂々と人目の中を歩きます。それは彼女を守るため、と同時に馮裕堂への警告でした。
薛芳菲が老婆から聞いたのは薛懐遠の腹心たちが砂石場で苦役に就かされていることでした。蕭蘅の調査でそこが私設金鉱と判明します。
薛芳菲は瓊枝が遺した図面が金鉱の地図だと気づき、人々の救出を条件に蕭蘅へ協力を持ちかけます。「私は駒です」と言い切る彼女の覚悟に蕭蘅は協力を受け入れます。二人は鉱山へ潜入。し、ついに薛家悲劇の元凶を目の当たりにするのでした。
注目点:私的な鉱山開発が危険なわけ
中国王朝では鉱山は国が管理しています。鉱山から取れる金銀銅は貨幣となり、鉄は武器になる。財源と軍事の源になるからです。
だから鉱山を個人的に掘るのは無許可経営ではすみません。「反逆」に近い罪でした。
今回の件が悪質なのは鉱山に地方官が関わっている点です。知県が見張りを置き罪人を砂石場へ送り込み金鉱を守っている以上、この利権は個人の犯罪では終わりません。
発覚すれば知県だけでなく、その背後の知府、さらに上の権力者まで連座で吹き飛びます。だからこそ口封じは徹底され、拷問や冤罪、殺人まで平気で起こるのです。
薛懐遠は地方官の不正を正す立場にあり、軍糧横領や鉱山の異変に気づく可能性が高い人物でした。沈玉容の裏切りも、長公主もこれに関係がある。薛芳菲はそう思いました。おそらくその勘は正しいでしょう。知県レベルでできることではないからです。薛家はその存在に近づきすぎた代償を払わされたとえます。
墨雨雲間あらすじ 20話 報われぬ善行
金鉱の存在は暴かれ薛懐遠は救出されますが、民衆は沈黙し処刑の危機は去りません。
第20話 あらすじ
薛芳菲は金鉱の惨状を目の当たりにして、父が消されかけた理由を確信しました。鞭打たれ、命令に従うしかない民の姿は、もう地獄でした。彼女は父の元部下たちに接触、必ず救うと約束します。
一方で馮裕堂は唖婆を捕らえ、拷問の末に殺害しました。秘密を守るためなら命を消す。その狂気が、事態を一気に加速させます。
蕭蘅の判断で救出は成功しますが、父・薛懐遠は拷問で精神を病んでいました。薛芳菲は父を抱き、涙を堪えながらも現実を受け止めます。
さらに民衆は恐怖から証言を拒否し、父の処刑は明日に迫るのでした。
今回の注目点:なぜ馮裕堂が死んでも、何も終わらなかったのか
馮裕堂は倒されました。でも何も解決していません。それは、この事件が一人の県令の暴走ではなかったからです。金鉱の規模、刺客の動き、皆殺しの指示。どれも県令の判断で動かせるものではありません。馮裕堂は命令を出す側ではなく、命令を実行する者に過ぎませんでした。
民衆もそれを分かっています。だから彼が死んでも誰も声を上げません。次の県令が来ても、背後の利権が残る限り告発した者から消されると知っているからです。
つまり淮郷の人々は、県令の独裁に苦しんでいたのではなく、もっと上と繋がる巨大な利権の犠牲になっていたといえます。
薛芳菲が立ち向かうのは、悪人を一人倒せば終わる戦いではありませんでした。もっと大きな中央にいる大物を相手にする底の見えない戦いだとはっきりしました。
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