始皇帝 天下統一 最終回と76・77話ネタバレとあらすじ感想

始皇帝天下統一 最終回 中国時代劇あらすじ

中国ドラマ「始皇帝 天下統一」の76・77・78話(最終回)ネタバレとあらすじ感想紹介記事です。

 

趙の滅亡は他国にも動揺を与えました。

楚では危機感のない楚王 熊猶が遊びふけり、そんな国を正すため紀元前228年。項燕と景涵が挙兵。楚王 熊猶は廃位され、公子 負芻が新たな楚王となりました。

貴族たちは強行な負芻に反発。秦王 嬴政は羋啟を楚に派遣ゆさぶりをかけるとともに、魏の攻略にもとりかかります。

紀元前225年。魏が滅亡。

嬴政はいよいよ楚国を滅ぼしにとりかかるのでした。

 

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始皇帝天下統一の主要人物

・嬴政(えい せい)/秦王
演:張魯一

・李斯(り し)
演:李乃文

・羋啓(び けい)
演:栾元暉

・王翦(おう せん)
演:尤勇

 

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第76話 裏切り

秦と楚の対立が激しくなりました。楚の公子景涵たちは昌平君 羋啓を楚に寝返るようしむけていました。羋啓も秦での分封制の廃止、軍糧庫の火災、秦法の厳しさなどの理由から楚に寝返ってしまいます。

信じて送り出した昌平君がこれでは……
羋一族の支えだった華陽太后もすでに亡くなっています。もともと楚から来た羋啓としてもこれ以上は秦では活躍できないと思ったのでしょうね。
史実では昌平君が楚に戻った理由はよくわかってません。

でもドラマのような理由があったのかもしれませんね。

でも嬴政は羋啓の裏切りにまだ気づいていません。

 

分封制(ぶんぽうせい)
君主が臣下の土地所有を認め。臣下が領地や良民を支配する代わりに君主に仕える制度。封建制ともいいます。

 

李信(りしん)と蒙恬(もうてん)は楚の項燕(こうえん)、陳郢(ちんえい)に囲まれて大敗。20万の兵が犠牲になりました。

嬴政は羋啓の裏切りが信じられず呆然とするのでした。嬴政は敗北した李信と蒙恬を責めることなく自分の甘さを反省。分封制を改めて実施する決意をします。

次に嬴政は王翦(おうせん)に大軍を与えて楚の攻撃を命令。ところが戦う前から勝った後の褒美のことばかり言います。王翦の行動に嬴政は苛立つものの李斯は彼の行動を理解していました。

王翦は何考えてるのでしょうね?

秦は楚に大敗して数十万の兵を失いました。王翦に与えられたのは秦に残された兵力の大半

もし王翦に野心があって反乱を起こそうと思えばできる兵力です。秦の上層部には王翦が謀反を起こすのではないかと心配する者もいました。

嬴政は冷徹な人間です。いくら功績があっても謀反の疑いをもたれたら容赦なく処分されます。

そこで王翦はあえて褒美の話題ばかり持ち出して「すでに戦いの後の褒美で頭が一杯で反乱を起こす気はない」とアピールしたのです。

嬴政にとっても賭けですが、王翦も生き延びるための知恵を働かさなくてはいけないんですね。

 

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第77話 逆心の末路

秦と楚の戦いは長引き1年がたちました。

王翦は楚軍の物資不足を突いて決戦を決意。しかし楚軍の堅固な守りに苦戦しています。

斉が楚を援護しようとしていると知った秦王 嬴政は斉に使者を派遣。李斯の説得はうまくいかず斉王は楚に援軍を送るつもりです。でも斉の宰相 后勝は秦から賄賂を受け取り援軍の派兵を邪魔するのでした。

何やってるんでしょうね。これで今、斉が楚に味方したら秦も危ないのに。
ここでも秦の策略が効いてますね。
楚は大国。衰えたといっても秦の攻撃をなんとかしのいでいます。秦は楚の攻撃に兵力のほとんどを使っていて、それでも苦戦しています。ここで斉の援軍が来たら勝負はわからなかったのに。

王翦は心理戦をしかけてなんとか楚軍の陣を突破、楚の都・郢都(えいと)を攻め落としました。

郢都陥落の知らせを聞いた斉軍は撤退。

ここで斉の軍が秦軍に襲いかかったら危ないところでしたが、間に合いませんでした。

斉は過去に重要な場面で戦いへの参加を見送り。その結果、秦が勝ってどんどん大きく強くなりました。ここが秦を止められる最後のチャンスだっただけに惜しいですね。

芈启は混乱の中で戦士。楚は滅亡しました。

楚が滅びたらもう秦を止められるものはいません。その後、燕と代も秦に攻められて滅亡。

小国とはいえドラマでこの扱い。まあ楚を倒した秦にとってみれば大した相手ではなかったのでしょう。

残るは斉だけになりました。

 

第78話(最終回) 天下統一

ついに、唯一残ったのは斉だけになりました。でも秦王 嬴政は無駄な損失を抑えるため、斉国の使者、公子田冲(でんちゅう)を利用。

秦国夫人の離秋と田冲は斉が秦に降伏するしかないと思っていました。宰相の后勝と多くの重臣は秦と和睦。優柔不断な斉王 田建は何も決定できないでいました。

嬴政は軍を派遣して斉に揺さぶりをかけます。斉の朝廷は意見が別れて混乱していました。

こういうときこそ、王がしっかりないといけないのに。

今までも煮えきらない斉の態度が秦を有利にさせていましたが。最後までかわりませんね。この後におよんでもまだ和睦できると考えている后勝も頭がおかしいですよね。

降伏しようとする離秋は后勝に阻止され。それを知った秦軍が攻撃を開始。臨淄は秦軍に占領されました。

斉王建は追い詰められ、秦の要求通り后勝を毒殺して降伏。

秦に敗れた韓・趙・魏・楚・燕・代はそれぞれに戦い、滅びた後も抵抗活動は続きましたが。斉国だけはまともに戦うことなくあっけなく滅びました。

紀元前221年。嬴政が即位して26年。本格的な統一戦争を始めて10年ほどで天下を統一しました。嬴政が39歳のときでした。

ついに天下統一できました。長いような短いような。

ドラマは長いですが、統一戦争そものものは短かったです。先代までに秦が大きく強くなっていました。それが嬴政にとって幸運でしたね。それにしてもこれだけの短期間で統一できたのは、秦が武力だけでなく策略でも優れていたからでしょう。

このドラマは統一までがテーマなのでここで終わりです。

こうして中国史上初めて統一した嬴政は「始皇帝」を名乗り、様々な制度を作り、様々な事業を行いました。その後に続く中国王朝の基礎を作りました。

皇帝を中心にした中央集権的な国家は始皇帝のときに完成。あとはそのアレンジを2000年近く続けました。そういった意味でも歴史に残る偉大な皇帝です。

 

全体を通しての感想・つまらない

長いドラマが終わりました。

いやー、ドラマのテンポが悪いので本当に長く感じましたね。

セットや合戦場面にお金をかけているのは分かるのですが。ほとんどの場面が会議や立ち話で長々と喋っているだけ。意味のない場面が延々と続いて退屈でした。

中国ドラマって漠然として回りくどくて意味のない長いだけの会話が多い。

これは今も漢文の特徴を引きずっているせいだと思います。現代人ならもっと簡潔で分かりやすい演出ができそうなものですけどね。

画面もずっと暗いままで変化がなく、見づらい。

フケた役者が若い嬴政を演じているのもイメージが悪い(たいしてカッコよくもない)。10代の嬴政を40近い役者が演じるとはどうかしています。

ドラマ自体はカネがかかってるだけの駄作でした。それでも始皇帝のドラマということで我慢しました。これが架空王朝のドラマだったら誰も見ないでしょうね。

全体の展開やシナリオは悪くないと思います。でも映像になるとなぜかつまらない。

不思議です。

素材がいいだけに残念なドラマでした。

 

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