中国ドラマ「始皇帝 天下統一」の6・7・8・9・10話ネタバレとあらすじ感想紹介記事です。
古代中国の春秋戦国時代。周王室の権威は地に落ち、7つの大国が勢力を争う時代。
秦と趙の戦いの最中、嬴政が邯鄲で生まれました。父は秦から人質として趙にやってきた嬴異人。母は趙出身の趙姫。
秦による邯鄲攻めが続く中、嬴政の父・嬴異人と呂不韋は一足先に秦に戻りました。
そして紀元前251年。嬴政と趙姫は秦にやってきました。ようやく嬴政が秦にやってきました。嬴異人は会いたがっているものの王族として認められるかが心配です。
「始皇帝天下統一」のあらすじとネタバレ・感想を紹介します。
始皇帝天下統一 番組情報
原題:大秦賦
2020年、中国
全78話
原作小説:大秦帝國之東出
作者:孫皓暉
主要人物
・嬴政(えい せい)
秦の荘襄王の長男。後の始皇帝。
演:張魯一、少年:李卓釗、子役:延鴻峰
・呂不韋(りょ ふい)
演:段奕宏
・趙姫(ちょうき)
演:朱珠
・嬴子楚/異人
演:辛柏青
・華陽夫人
演:鄔君梅
・嬴柱/孝文王
演:馮暉
・嫪毐(ろうあい)
演:葉項明
第6話 王の剣
秦の王族として認められた嬴政
趙姫と嬴政は秦の王宮に入り嬴子楚と対面。嬴柱も孫の嬴政に興味を持ち剣を与えました。一方、趙姫は邯鄲で自分をみすてた呂不韋に文句を言いますが、呂不韋は過去のことは持ち出すなと言います。
感動の親子の対面。とはいえ離れて暮らしていたので嬴政には嬴子楚が父という実感はあまりないでしょう。嬴子楚としては辛いですが、自分だけ先に戻って放置されたのは事実ですから疎遠になっても仕方ありません。
一方、嬴柱は孫の嬴政を気に入ったようで多少のことも大目に見ています。大物になると思ったのかもしれませんね。
陥れられた平原君
秦の昭襄王の葬儀に出席するため各国の使節がやってきました。趙が燕に勝ったとの情報も届きます。平原君 趙勝が秦に来たもうひとつの目的は秦と交渉することでしたが。秦は趙との交渉を有利に勧めるため趙が勝ったことは趙勝に届かないように妨害。さらに趙の孝成王 趙丹は趙勝にすぐ戻るよう使者を出しますが、それも届きません。
紀元前251年。趙と燕が戦って趙が勝ったのは事実。平原君がこのころ秦と交渉していたという話は聞いたことありません。
第7話 子楚の即位
相次ぐ悲報で荘襄王が即位
平原君は秦の策略にはまって6城を割譲するという盟約を結んでしまいました。趙に戻った平原君は孝成王 趙丹に怒鳴られ死亡。
史実でも紀元前251年に平原君が死亡していますが。ドラマでは死因を脚色していますね。
ところが秦でも孝文王 嬴柱が即位後わずか3日で死亡。嬴子楚が新しい国王(荘襄王)になりました。
嬴柱はすでに53歳ですからいつ死んでもおかしくありません。昭襄王が長生きしすぎたのです。とはいえ家族や臣下にとっては大変な悲報ですね。でも呂不韋は不謹慎ながら裏では喜んでいます。これほどうまくいくとは思わなかったのでしょう。
趙姫と呂不韋
荘襄王 嬴子楚は華陽太后の支配を受けたくないので趙姫を王妃にしました。趙姫は嬉しさのあまり傲慢に。華陽太后の嫌がらせをうけても平気です。
呂不韋は丞相になりました。当然、華陽夫人や陽泉君は不満です。呂不韋を暗殺しようとするのでした。
華陽夫人サイドとしてはアテが外れた!という感じでしょうか。さすがに王族の嬴子楚を殺すのは気が引けるので呂不韋を殺害しようと思ったのでしょうか。呂不韋さえいなくなれば華陽夫人の政治力でなんとかと思ったのでしょうね。嬴子楚と呂不韋がこれほどしたたかとは思ってなかったのでしょう。
第8話 丞相 呂不韋
自分の勢力を築きつつある荘襄王
荘襄王は過去の恨みを忘れ嬴傒に要職を与えました。これには嬴傒も感動。荘襄王人を全力で助けると約束しました。荘襄王には外戚の力を排除して王族が王を支える体制をつくりたいようです。
呂不韋は陽泉君が暗殺を狙ったことを不問にする代わりに、華陽太后に呂不韋が丞相になるのを認めさせました。
ここは陽泉君の失態ですね。やるなら確実にやらないと。
秦の東周攻めが始まる
呂不韋は東周君が秦を討伐しようとしていることを知って嬴異人に報告。他国の足並みがそろっていない今のうちに討ってしまおうと考えました。そして呂不韋自らが兵を率いて出陣して手柄を立てれば反対していた大臣も納得すると思ったようです。
韓と魏が東周に味方して援軍を出しましたが。いざ戦いが始まってみると、韓と魏は東周の呂度を占領してしまいます。
東周はかつて黄河付近で勢力を誇った周の生き残りですが。領土は洛陽とその周辺だけ。このころになると権威も力もガタ落ち。呂不韋としても他の重臣たちに認めさせるためにもここで実績を残すしかありません。そのためのカモにされた感じです。
第9話 東周滅亡
東周がついに滅亡
呂不韋は事前に5万の秦軍が東進すると情報を流し、東周陣営の結束を乱しました。混乱している東周を秦軍が攻撃すると東周君は降伏。東周はあっけなく滅亡しました。その後も秦は連続して趙、韓、魏の多くの城を攻略。領土を広げました。
歴史と伝統のある東周もついに滅亡しました。昔の名前でかろうじて残っているだけですから仕方ありません。力のない者はもう生き残れないんですね。
成長した嬴政
時は流れました。嬴政は弓矢の腕前でも蒙家の子弟に勝ち、華陽太后と政治の話をするなど成長ぶりを見せていました。そんな嬴政を華陽太后は高く評価しつつも警戒します。
呂不韋に実権を握られてなければ、本来なら嬉しいはずですが。華陽太后も複雑です。そんなある日。嬴政が毒殺されそうになりました。
李斯が来る
荘襄王は体調が思わしくありません。呂不韋は有能な人材を求めて斉の稷下学堂に使者を派遣。李斯は秦に行くかどうか迷うのでしたが、秦に行く決心をします。
史実でも荀子の門下にいた李斯が秦に行って呂布の食客になりました。このドラマは李斯の存在が大きく描かれているようですね。
第10話 裁かれぬ宴
後継者問題
荘襄王の体調はさらに悪化。呂不韋は後継者問題を気にしています。荘襄王と呂不韋は嬴政を太子にしようと考えているのですが。華陽太后は成蟜を可愛がっています。呂不韋は思い切って嬴政が毒殺されそうになったことを荘襄王に報告。激怒した荘襄王は嬴政の立太子を決めます。
華陽太后は楚国と共謀して成蟜を太子にしようとしていました。嬴政と趙姫も王の決定を聞いて涙します。
この時代、他国が王位争いに介入するのはよくあること。華陽太后も他国から来た人ですし。それが別の国から来た者に奪われるのは我慢ならないようです。
嬴政の血筋が疑われる
華陽太后は宴の席で楽士に趙姫を侮辱するないようの演目を演じさせます。怒った嬴政は役者を殺害。王の前での殺人は重罪なので、嬴政とその母・趙姫を監禁されてしまいました。
自身も極度の疲労で倒れてしまいます。そんな荘襄王に華陽太后は成嬌を太子にするよう迫るのでした。
嬴傒は陽泉君から嬴政の実父についての噂を聞かされ趙姫に会って真偽を尋ねるのですが、怒った趙姫にビンタを喰らいます。
始皇帝の話題になるとよく出てくる「嬴政の父は呂不韋説」。ここでは嬴政を陥れるために政敵の流した偽情報という扱い。たしかにそうだったのでしょう。ずっと秦でいる人にとってはいきなり趙から来た者に王位を奪われたくはありませんよね。
さて嬴政と趙姫はこの危機をどう乗り切るのでしょうか?荘襄王の健康も心配です。
次のエピソード>
<前のエピソード
コメント