始皇帝 天下統一 61・62・63・64・65話ネタバレとあらすじ感想

始皇帝天下統一あらすじネタバレ 中国時代劇あらすじ

中国ドラマ「始皇帝 天下統一」の61・62・63・64・65話ネタバレとあらすじ感想紹介記事です。

 

秦と趙の戦いが続いています。

趙偃が秦の策略にひっかかり、龐煖や数十万の兵を失いました。

李牧らの活躍で持ちこたえています。衰えたとはいえ大国だけのことはあります。

でもそれもいつまで保つがわかりません。その悼襄王も急死。倡后と郭開が権力をもつ事になってしまいます。

国が危ないのに内輪もめしていたら、滅亡を早めるだけなのに。自分のことしか考えられないのでしょうね。

 

「始皇帝天下統一」のあらすじとネタバレ・感想を紹介します。

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始皇帝天下統一 番組情報

原題:大秦賦
2020年、中国
全78話

原作小説:大秦帝國之東出
作者:孫皓暉

始皇帝天下統一の主要人物

・嬴政(えい せい)/秦王
演:張魯一

・呂不韋(りょ ふい)
演:段奕宏

・趙姫(ちょうき)
演:朱珠

・趙偃(ちょうえん)/趙王
演:蒋毅

 

 

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第61話 韓非の正体

李斯が書体の修訂を完成させましたが、秦王 嬴政は満足しません。程邈が新たな書体「秦篆」を完成。嬴政は称賛。国内の役人に使わせ、他国の商人にも取引には秦篆を使うよう命じます。

文字を使って秦に従わせようというわけですね。
統一秦以前は中原でも国によって文字がバラバラでした。始皇帝が公式文書の書体を統一。それが現在の漢字の元になっています。

実際には文字の統一を行うのは中華統一後。嬴政がいつから文字の統一を考えていたのかはわかりません。でも相当な準備がいるはずですから、統一前からその考えがあってもおかしくないですね。

自分たちの文字を失うのは民族性や文化を失うことなので。領土だけでなく人間の頭の中も秦が支配するということ。嬴政がそれを理解してやってたら凄いですよね。

韓非子は嬴政が秦篆を使って六国の足並みを乱れさせようと企んでいると考えました。斉の公子田衝に書簡を送り、秦篆の使用を阻止させようとします。

さすが韓非子。よく気づきました。
でも韓の人たちが足を引っ張ってます。

ここで五国が同盟して秦に対抗しないとひとつひとつ潰されるだけ。ここで斉が秦に対抗しないと同盟の意味も薄れてしまいます。

でも嬴政や李斯もしたたかです。斉は秦の思惑に乗せられてしまうのでしょうか。

 

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第62話 秦篆

李斯は斉で秦篆を広めるため活動。学者たちとの論争に勝利しました。

納得しちゃうんですね。
正直、何がどう優れているのかわかりませんけど。
実際には秦篆は複雑でめんどくさい書体なので実用性はイマイチ。とても民のための文字とはいえませんし、役人も使うのは嫌です。だから漢代に秦篆を簡略化した隷書が誕生。ほぼ今の漢字になりました。

でもこの時代は文字に実用性よりも権威性や神秘性が必要なのですね。

あと李斯は商人を巻き込んで秦篆を採用するよう斉に圧力をかけてます。

卑怯ですけど。戦乱の時代ですしね。
そのやり方はなんだか今の中国をみてるようです。

結局は秦が強いから広まっただけのことなんですよね。

李斯と韓非子は久しぶりに再会。でもかつて一緒に学んだときのようにはいきません。今は敵同士ですから。

秦篆の件では李斯が勝ちましたが、この二人がこのあとどういう関係になるのか気になりますね。

 

第63話 最後の決断

秦に従った斉ですが。他の国は秦に対抗しようとしています。

韓非は斉を出ると趙に行き。呂不韋を趙の宰相に迎え入れるよう趙佾を説得します。

呂不韋は宰相だった人なので、うまく取り込みたいでしょうね。しかも今の呂不韋は権力を失い左遷中。秦王 嬴政とも意見が合わなくなっているので、そこに付け入る隙があると思ったのでしょう。

この時代の思想家や弁舌家に忠義心はなく、自分を高く買ってくれる所があればどこにでも行きます。いい悪いではなくドライな実力社会なのです。

でも呂不韋はそのへんの弁舌家と違って、嬴政親子に人生を賭けた人ですからね。そう簡単に裏切るとは思えませんけど。

趙佾は何度も失敗しました。それでも諦めず今度は韓、魏、燕の人たちと協力して呂不韋を味方にしようとしています。

しつこいですが、敵を味方にするならそのくらいのしつこさは必要でしょう。

でも、結局ダメでしたね。

よほど呂不韋の意思は固いようです。

嬴政たちも呂不韋は裏切らないと思ってるようですが。門人はわかりません。これから手柄を立てたいと思う門人が呂不韋を焚き付けて寝返るかもしれません。

嬴政は呂不韋を洛陽から遠く離れた蜀に異動させることにしました。

 

第64話 呂不韋の死

蜀への異動に門人たちは怒りますが、呂不韋は覚悟を決めました。

紀元前235年。呂不韋は洛陽の封地で自害しました。

何も死ななくていいのにと思いますが。
呂不韋がいくら断っても周りの者はわかりません。例え仲間にできなくても呂不韋と嬴政の関係を騒ぎ立てて秦を陥れる口実にしようとします。

呂不韋はこれ以上、自分が生きていては敵に利用されるだけだと思い自害することにしたのでしょう。

彼は秦の人ではありませんが、自分が作り上げたといってもいい秦に骨を埋めたかったのでしょうね。

嬴政は悲報を知ると、臣下を集め趙を討つと宣言。呂不韋の仇を討とうとします。

趙が呂不韋を殺したわけではないけどね。
直接の原因は嬴政の出した異動命令ですが。その原因を作ったのは趙ということでしょう。
蜀への異動命令は仕方ないと思います。王としては何がなんでも元宰相の国外流出は防がないといけません。かといって嬴政に呂不韋を殺すことはできませんから、遠方に異動するしかなかったでしょう。

とはいっても、趙はそう簡単に攻略できる国ではありません。

まして、感情に任せた攻撃命令では返り討ちにあっても仕方ないですよね。

 

 

第65話 鄭国渠

燕の太子丹が秦から脱出。趙に逃亡しました。韓非、趙佾と合流して秦に対抗するための計画を進めます。

嬴政は六国の民を秦に呼び込み、他国の国力を削ろうと考えます。

そんなに民を受け入れて大丈夫でしょうか?
確かに人口は増やしたいでしょうけど、現実の秦は豊かな国ではありませんからね。急に人口が増えるのは困るはず。

水路が完成して生産量が上がった後なら何とか。

と思ってたら完成したようです。

冬。300里(120キロメートル)にわたる大運河が完成。嬴政は鄭国の功績を讃え、運河を「鄭国渠(ていこくきょ)」と名付けました。

鄭国渠は現代でも使われている水路。鄭国渠の完成で膨大な農地が潤い、秦の国力はさらに高まりました。

凄いですよね。
この水路には東方の地域から伝わったかなり高度な技術が使われているようです。

史記などでは鄭国は秦を疲弊するために派遣されたと書かれていますし。ドラマでもそのような演出がありました。

でも実際には呂不韋たちが各地で人材を集め、秦の意思で国を豊かにするために作ったと考えるのがふさわしい。他国の陰謀ではなかったと思います。

 

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