中国ドラマ「大宋宮詞(だいそうきゅうし) ~愛と策謀の宮廷絵巻~」の第5・6・7・8話の紹介記事です。
黄河が決壊。太宗は皇太子を決めるため3人の皇子を黄河の決壊現場に派遣しました。
劉娥(りゅうが)は自分がいれば迷惑がかかると思い、趙元侃(ちょう・げんかん)のもとをさりました。元侃は派遣のついでに劉娥も探すことにします。
ようやく落ち着いたものの再び黄河が決壊。民たちは滑州城内に避難。趙元侃はなんとか被害を抑えようと補強工事を行いました。この地域にいた劉娥も城内に避難したのでした。
大宋宮詞 情報
主人公は宋の時代に実在した章献明粛皇后 劉娥(りゅう・が)。庶民として生まれ育った劉娥は皇子の趙元侃と出会い。趙元侃が真宗皇帝になると後宮入して側室から皇后になり。真宗皇帝の死後は幼い仁宗皇帝の代わりに摂政皇太后になって国の政治を行いました。
章献明粛皇后は唐の武則天、漢の呂皇后と比較される中国三大女主。悪女として語られがちな彼女を新たな視点で描いた時代劇です。
原題:大宋宮詞
英語:Palace of Devotion
2021、中国
全61話
キャスト
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劉娥(りゅう・が)/章献明粛皇后
演:劉濤(リウ・タオ)
趙恒(ちょう・こう)/真宗
演:周渝民(ヴィック・チョウ)
郭清漪(かく・せいい)
演:斉溪(チー・シー)
李婉児(り・えんじ)
演:劉聰(リウ・ツォン)
寇準(こう・じゅん)
演:梁冠華(リャン・グァンホア)
蘇義簡(そ・ぎかん)
演:曹磊(ツァオ・レイ)
第5話
人々は洪水を免れ滑州に避難しましたがそこで疫病が流行りました。老婆は劉娥に予防のため薬草を摘んでくるように言いました。劉娥は薬草を摘みに出かけましたが、そこで蘇義簡(そ ぎかん)と襄王・趙元侃(ちょう げんかん)を見かけ複雑な気持ちになり思わず隠れてしまいます。
劉衛は摘んだ薬草でスープを作って皆に配りました。老婆は劉娥に早く趙元侃のもとに戻るようにと助言します。
宮殿の太宗のもとに王欽禄と徐旺から報告が届きました。二つの報告は全く違う内容でした。悩んだ太宗は死亡した官吏を追封すると、しばらく様子を見ることにしました。
趙元侃は滑州に河の水が流れ込まないように堤防を破壊。近くの村に水を逃がしました。滑州は水没の危機を逃れました。
しかし、疫病が広がり趙元侃は病人の隔離を提案。兄の楚王・趙元佐(ちょう げんさ)、許王・趙元僖(ちょう げんき)のも認めます。
ところが許王・元僖は、疫病にかかっていない人々も強制的に避難場所に連行。そこに劉娥もいました。さらに元僖は病人を焼き殺して元侃のせいにするのでした。
感想と解説
皇子たち何しに来たんだろう。民の被害を抑えるべきでは?と思うけど。中国韓国ドラマって必ず、みんなが大変な思いをしている場面で身近な競争相手を蹴落とそうとする人が現れますよね。
堤防を爆破って?そんな高威力の爆薬がこの時代にあったのでしょうか。堤防破壊した人は濁流に呑まれてますよね。どう考えても助からないでしょ。
第6話
宰相の趙普(ちょう ふ)は、楚王・趙元佐(げんさ)から隔離場所が火事になった経緯を聞きました。趙普は寇準(こう じゅん)に襄王・趙元侃(ちょう げんかん)と劉娥(りゅう が)が生きている可能性があると言うと、潘良に命令して元侃を探しに行かせます。
趙元侃と劉娥はなんとか逃げたものの趙元侃は倒れてしまいます。劉娥は薬草を取りに行ったさきで急に産気づいて出産。産まれた息子は趙吉(ちょうきつ)と名付けられました。
許王・趙元僖の手下が襲撃したものの、二人は蘇義簡(そぎかん)と潘良がやって来て助かりました。そして趙元侃と劉娥は趙吉を連れて都に戻りました。
太宗は元侃が自分の命令を無視して劉娥を連れ帰ったことに激怒。元侃を再び投獄するのでしたが。劉娥が趙吉を連れて太宗に謁見。元侃の命乞いをします。孫を抱いた太宗は元侃を許し。
許王・趙元僖に死を命じました。そして元侃は皇太子になって趙恒(ちょう・こう)と名前を変えました。
解説と感想
史実では劉娥に実子はいないんですけど(だから後で養子を迎えることに)。このドラマでは子供がいる設定なんですね。
というか妊婦の扱いが雑すぎませんか?今までさんざん動き回っていたうえに、あんなに簡単に子供が産まれるなんて。どうなっているのでしょう。
あと太宗。趙吉を抱いた瞬間に前言撤回とは、すでに痴呆にかかっていんでしょうか。
それにしても趙元僖、意外とあっさり退場しましたね。なにこの雑な展開。
第7話
数年後。
宋と遼の戦争は続いていました。遼に鎮州を占領され。太宗皇帝は皇太子の趙恒の即位に向けた準備を始め。趙恒を政治に関わらせ、太宗は後ろでそのやり取りを聞いていました。
すると寇準が国境に遼が攻めてきたと報告。趙恒は和平を提案しますが太宗は契丹は蕭太后が実権を握ったばかりで王朝の人々は不安定。契丹の軍隊は前の2年間で消耗してしるので、この機会に北に侵攻して燕雲十六州を奪おうと主張します。寇準と王欽若は趙恒が正しいと思いますが。大臣たちの意見も割れていました。
やがて太宗皇帝が崩御。
すると内侍総管の王継恩(おうけいおん)と皇后は楚王・趙元佐を即位させようと元侃を監禁しました。ところが趙元佐はおかしくなっています。寇準と宰相の呂端が王継恩たちを捕らえて元侃が即位しました。
一方、遼の蕭太后が撤退の条件として出したのは人質を交換することでした。
解説と感想
太宗も早々と退場。王継恩と李皇后が楚王を担ごうとした話は事実ですが。あっさり片付いてしまいましたね。
この事件の歴史的経緯はこちらで紹介。ドラマとは全然違う展開です。興味がある方はどうぞ。
遼と人質交換することになりましたね。現実には遼と宋が人質交換するなんてありません。遼が撤退の条件に出すなら「領土か貢物よこせ(歳弊しろ)」でしょう。
第8話
遼に人質に行くのは劉娥の子供・趙吉に決定。劉娥は泣く泣く息子を遼に行かせました。
趙恒は真宗皇帝に即位。妻たちにも位を与えます。趙恒は息子を人質に出した功績で劉娥を貴妃にしようとしますが大臣たちは猛反対。そこで寇準はある提案、人質交換が終わり無事和平すれば劉娥を貴妃にすると宣言します。
宋からは趙吉(ちょう きつ)が。遼からは耶律康(やりつ こう)が人質としてそれぞれの国にやって来ました。
耶律康の面倒は劉娥が見ることになりましたが。耶律康は暴れん坊で劉娥に危害を加えました。激怒した真宗は耶律康を大理寺(だいりじ)に幽閉します。
一方、遼に向かった趙吉は遼の鉄鏡長公主に気に入られ彼女が面倒をみることに。ところが鉄鏡長公主と趙吉が狩りに出かけると女真人の襲撃をうけ、逃げる途中で行方不明になってしまいます。
解説と感想
お涙頂戴の場面を作るためなんでしょうけど。ここで人質交換するのは何故でしょう?優勢な遼が皇子を出すなんてありえないですし。宋も寇準あたりの強硬派が皇子を人質に出すくらいなら戦争する勢いで猛反対すると思います。
人質になった瞬間に死亡フラグが立ったようなもの。これが新たな戦争の火種にならなければいいなと思います。
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