中国ドラマ「黒豊と白夕(こくほうとはくせき)~天下を守る恋人たち~」のネタバレとあらすじ全話一覧紹介記事です。
大東国が世界を支配する架空のファンタジー世界。大東国の他には6つの国があり勢力争いをしていました。
朝廷の力が及ばない江湖には隠泉水榭(いんせんすいしゃ)の榭主・黒豊息(こくほうしょく)と天霜門(てんそうもん)白風夕(はくほうせき)がいました。二人は無敵の武術家でライバルでした。
あるとき。大東国がもつ権威の象徴「玄極令」が行方不明になりました。それをきっかけに各国が争う乱世となります。
民の生活を守るため、黒豊息と白風夕は協力して戦うのですが。
実は二人には別の顔があり、本当は高貴な身分でした。やがて二人は惹かれ合いながらも国と国の争いに巻き込まれてしまうのでした。
この記事のネタバレは緩めですが、気になる方はご注意ください。
黒豊と白夕の世界観
架空の大陸と国の話を部隊にした古装劇(時代劇)
建物や衣装は三国志っぽい雰囲気をもち。生活水準的には宋朝レベル。部分的に西域や西洋風の意匠はあるものの、遊牧民に支配されたことがない(現代の中国人からみて)古き良き中国のイメージを表現した中華ファンタジー。
天下は統一されておらず。7つに分かれています。
中華の世界観なので天下の中心に皇帝の国があり、周辺の国の王は皇帝の臣下になっています。
黒豊と白夕 用語辞典
大東国
最も権威がある国。他の6つの国は大東の臣下。でも大東の力は衰えています。
6つの国
幽州:大東の南にある国。大東から公主をむかえ、後に冀州と合併して冀幽州となります。
青州:大東の西南にある国。後に雍州と合併して雍青州となります。
風惜雲の出身地。
雍州:大東の西にある国。後に青州と合併。雍青州となり二人の王が共同で統治。
豊蘭息、豊萇、豊莒の出身地。
商州:大東の東北にある国。後に冀幽州に降伏。
北州:大東の北にある国。後に雍青州に降伏。
冀州:大東の東にある国。最終的に天下統一。
皇朝の出身地。
江湖(こうこ)
国ではありません。朝廷の力が及ばず武装集団や任侠団体が牛耳っている社会。「民間」と日本語訳されることも多い。なぜか空を飛ぶ超人的な技を身に着けた武術家が存在して彼らが様々なトラブルを解決しています。中国武侠小説・ドラマでよくある設定。
元極令(げんきょくれい)
この世界で皇帝が持つ令牌。権威の象徴。元極令を持っていれば天下の主といっていいくらいのインパクトがあります。当然、元極令を狙う者もいます。
令牌とは軍隊に命令を出す時に使う「虎符」を参考にして道教で使う呪術用の道具として発展したもの。史実では令牌は皇帝が使う物ではありません。皇帝が持つ権威の証は玉璽です。
武侠ものは道教的な世界観を持ってることが多いので道教的アイテムがよく出てきます。
黒豊と白夕の番組情報
原題:且試天下
英題: Who Rules The World
2022年、中国
日本語字幕放送版は 全38話。中国版、DVDは全40話
原作小説:且試天下
作者:傾泠月
主な登場人物
・黒豊息(こく ほうしょく)/豊蘭息(ほうらんしょく)
演:楊洋(ヤン・ヤン)
隠泉水榭の榭主。雍州の第二王子。
・白風夕(はく ほうせき)/風惜雲(ふう せきうん)
演:趙露思(チャオ・ルースー)
天霜門の女侠。青州公主
・豊萇(ほう ちょう)
演:張天陽(チャン・ティエンヤン)
雍州の庶長子
・豊莒(ほう きょ)
演:劉芮麟(リウ・ルイリン)
雍州の第三王子。
・皇朝(こう ちょう)
演:頼芸(ライ・イー)
冀州の世子(王位後継者)。
・玉無緣(ぎょく むえん)
演:張昊唯
天下四大公子の筆頭。
黒豊と白夕 あらすじとネタバレ全話一覧
白風夕は薬を貰いに行った韓家で一家殺害の罪を疑われることに。
断魂門と尚家の関係を疑う黒豊は祁家に協力を求めます。
一方、玉無縁は洛城を守るため商州軍の総帥・范士季と交渉するのですが。ドラマが始まった時点ですでに白風夕と黒豊は旧知の仲。白風夕は黒豊にあまり印象は持ってないようですが。これからどう発展するのか楽しみです。
白風夕と玉無縁は初めて会って意気投合。黒豊息は心中穏やかではありません。雍州では王の命令で王子にそれぞれ役割が与えられます。
豊蘭息は豊莒の策略で河に落ちて瀕死の状態に。それを白風夕たちが救うのですが。
雍州王は豊蘭息に王妃・百里氏の馬車の御者を命じるのですが。鳳棲梧が百里氏の護衛の職務怠慢を訴えます。
持病の発作を起こしていた豊萇を助けた白風夕ですが、逆に持病の発覚を恐れる豊萇から命を狙われてしまいます。
会試の不正が発覚して雍州王は激怒。ところが鳳棲梧の弟の名も名簿にあり・・・
雍州王の命令で科挙の不正の調査が中止になり豊蘭息は納得いきませんが。
霧山の谷底に落ちた修久容と白琅華は天霜門の宗主・白建徳と再開。
黒豊息と白風夕は太陰老人からある技を伝授されます。
豊萇は戚国公の娘と婚姻。豊莒は百里景と結託して2人の兄を陥れようとします。
豊蘭息は殺人と兄へ危害を加えた疑いで禁足に。目覚めた豊萇は弟に冷たくするのですが。彼にもある思いありました。
大みそかの夜。王室で宴が開かれるのですが。
一方、任如松は豊蘭息と白風夕が会うのをやめさせようとします。
良城を支配する節度使・于鳴は民を虐げ私服を肥やしていました。豊蘭息は軍を率いて良城に向かいます。
幽州公主の華純然はある野望をもち大東皇帝に接近、仏舎利を献上。昏睡から目を覚ました冀州王は老臣たちの陰謀を知り皇朝への不信感を高めます。
良城で民の診察に奮闘した豊蘭息と白風夕はついに心を通わせます。その後2人は雍州へ向かいます。大東天女の名を得た華純然は刺客に襲われ皇朝と玉無縁に救われます。雍州王は如玉軒の者を人質に黒豊息を誘い出そうとし、豊蘭息はどうすべきか悩むのですが・・・
その後、幽州で華純然の婿選びが行われ、豊蘭息と皇朝は出席するのでした。
幽州では華純然の婿選びが進む中。雍州では豊莒が陰謀を巡らしていました。
白建徳は引退を決断。ところが遺体で発見され白風夕が犯人にされてしまいます。
豊蘭息は母の死に謎の毒が関わっていると考え探りを入れるのですが。
豊蘭息は雍州の世子になり白風夕を娶ることを決断。そこに白風夕の父 青州王が病との知らせが届きます。
青州王と風写月が相次いで亡くなり、風惜雲は女王として即位することに。
大東国皇帝・景炎帝の補佐になった玉無縁。彼は豊蘭息と皇朝を戦わせようとしていました。
ついに最後の戦いに挑む風惜雲と豊蘭息。皇朝も本当の敵を知り・・・
黒豊と白夕の感想
感想を少し。
美男美女の武侠ものはいくつかありますが。今回は江湖で活躍している任侠・女侠なのにその正体は王族という設定です。
王族が趣味で任侠の真似しているのかな?と思ったら、これがかなり本気でやってる任侠・女侠でした。
本職?の人より強かったりします。いつ修行したんでしょうね?というか王族なのにそんな暇あるの?と余計な心配してしまいます。
白風夕はまあ公務がなさそうだし、親も認めてるのでいいかもしれませんけど。黒豊息は世子争いしているし命狙われてるのに長期間留守にして怪しまれない?
隠泉水榭も謎な存在です。雍州王が脅威を感じる規模なのに王族の誰にも気づかれずに黒豊息が一代で築き上げた組織って、いったいどうやって作ったの?資金源は?人材確保は?
と考え出すと止まらないのでこの辺でやめておきます。
組織といえば天霜門の人たちが思った以上におバカな人たちでした。足手まといでしかない。白風夕の仲間というのが信じられません。
武侠ものということで他の中国ドラマよりはアクションが凝ってます。相変わらず人が空を飛んだり、変な技を使ったりしますが。空中で硬直している時間が他の作品より短めなのでまだ見られる方かな。
中国ドラマのアクションに違和感ない人は楽しめると思います。
ラブ要素は甘め。黒豊息が一方的に白風夕を好きで、ずっと追いかけてる感じ。いちおう最後はまるく収まりました。
でも、そういう終わり方でいいのかな?本人たちがいいならそうなのでしょうけど。
難しく考えず、軽く見て楽しめるドラマだと思います。というか考えたら負けだと思いました。
以上、あくまでも個人的な感想です。
コメント