中国ドラマ「大宋宮詞(だいそうぐうし) ~愛と策謀の宮廷絵巻~」の第59・60・61話(最終回)あらすじとネタバレ紹介記事です。
いよいよ最終回です。
太廟では真宗 趙恒の祭祀が行われました。
趙禎は太廟の前で跪き真宗に自分の出生の真相が明らかになるように祈っています。
曹鑑は劉娥の垂簾聴政の廃止を訴えました。蘇義簡は郭崇信と共に禁軍を動かして太学館を包囲。でも曹鑑は自害して抗議。
曹利用は父の遺体を引き取りたいと仁宗 趙禎に言うと、仁宗は包囲を解くように命令しました。ところが劉娥が反対します。
一方、蘇義簡が李載豊と董侍医を始末したことが明らかになってしまい・・・
番組情報
原題:大宋宮詞
英語:Palace of Devotion
2021、中国
全61話
キャスト
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劉娥(りゅう・が)
演:劉濤(リウ・タオ)
趙禎(ちょう・てい)/仁宗
演:鄭偉
蘇義簡(そ・ぎかん)
演:曹磊(ツァオ・レイ)
第59話
蘇義簡が李載豊と董侍医を殺害したことが明らかになり丁謂と王欽若は皇太后 劉娥に対して蘇義簡の死罪を要求します。
劉娥は蘇義簡を助けようとしますがよい方法が見つかりません。
趙禎は蘇義簡の金絲弓を見つめ、彼が人を殺すのは太后のため、そして自分の出生のためだと嘆きます。
蘇義簡も趙禎のためにも法に基づいた処分を望み、皇太后のために働けたので思い残すことはないといいます。そして皇太后 劉娥は蘇義簡に死刑を宣告。蘇義簡は処刑台に消えました。
その後、劉娥は趙禎と話をして、山猫が太子に入れ替わった事件や、趙禎の生母が李婉児であることを話します。
劉娥は棺を開けて趙禎に李婉児を見せ、趙禎は初めて自分の出生について理解します。そして趙禎は遺言状を見つけ自分が劉娥を誤解していたことを知るのでした。
解説と感想
結局、蘇義簡が忠臣として犠牲になってしまいました。蘇義簡も気の毒な役回りですよね。
李婉児の子を劉娥の子にしたという事実は変えずに。劉娥を徹底的に善人に描いているので周りの人がどんどん犠牲になってしまう。
第60話
仁宗 趙禎は出生の秘密を知り、遺言状を読みました。そして皇太后 劉娥に持っていた感情が謝りだったことを知り。劉娥が生みの母ではなくても、今まで育ててもらった恩があるので感謝しました。そして劉娥の勧める郭清悟を皇后とすることにしました。
蘇義簡は処刑される前、丁謂の悪事の証拠を集めるように蘇洵に指示していました。集まった証拠を見た仁宗は激怒。丁謂は刑部の尋問を受けた後、崖州の司戶参軍に左遷。家財は没収され多数の賄賂がみつかりました。
王欽若は罪を逃れるため辞職を申し出、劉娥は許可しました。王欽露は馬車で都を去り、簡素で平凡な家の中庭で一人息を引き取りました。
皇宮では。仁宗 趙禎と郭清悟の婚儀が行われ。郭清悟が皇后になりました。
その後。曹汝も宮中に迎え入れられ妃になりました。
でも趙禎はやっぱり郭清悟の振る舞いが好きになれません。つい曹汝に漏らしてしまいますが。郭清悟に聞かれてしまいます。
解説と感想
ドラマでは丁謂と王欽若は劉娥と敵対していますが。実際には劉皇后と丁謂と王欽若は仲間でした。ところが丁謂が横暴になり。劉太后の時代に丁謂と王欽若は左遷。丁謂と王欽若の間でも対立があって潰しあいになったのですがそこは省略してまとめて退場。
このドラマは劉娥をヒロインとして描くのでそれでもいいのでしょう。
第61話(最終回)
皇后の郭清悟は貴妃 曹汝を謀叛人の娘と罵りひっぱたこうとしますが。間に入った仁宗 趙禎を叩いてしまいます。皇太后 劉娥は皇后と貴妃の争いに苦言を言いますが、処分は趙禎に任せます。
趙禎は郭清悟には皇后にふさわしくない振る舞いを下として禁足一ヶ月。曹汝は巻き込まれたただけだとして褒美を与えました。それを知った皇太后 劉娥は良い裁きだと褒めます。
年老いた皇太后 劉娥は趙禎に政権を返上すると言って倒れてしまいます。
隠居した劉娥は自分が重い病気で余命が少ないことを趙禎に伝えると、最後の願いとして皇族しか入れない太廟で趙恒の祭祀をしたいと言いました。
そこで趙禎は蘇明允と相談。劉娥のために儀天冠と袞衣を作りました。それを直要すれば皇帝と同じ身分になり太廟に入れます。
当日。大臣や後宮の妃嬪たちは太廟の両側に列をなしました。劉娥は袞衣を身にまとい、趙禎に案内されて太廟の大殿の前に進みました。劉娥は真宗の霊廟の前で今までを振り返りました。そして一通り語り終えると冠を外し袞衣を脱いで真宗の霊前に供えました。
彼女は真宗と初めて出会ったときと同じように素朴な衣服を身に着けて大殿を出ると倒れてしまい。趙禎の腕の中で息を引き取るのでした。
終わり
大宋宮詞 解説と感想
史実では死の間際。劉太后は太廟で祭祀を行う時に「皇帝の服を着たい」と希望。すると臣下は皇帝の服を着るのは反対しました。最終的に皇帝の服から装飾を少し減らし剣を持たないことで決着しました。
このエピソードをもとに最終回の最後の場面が作られています。ドラマでは劉娥を太廟に入れるために皇帝に準じた服を用意したことになってますが。実際には皇后・皇太后の服でも入るのはOK。皇帝の服を着るのに反対があったのです。
悪女として語られがちな劉娥を違った視点でドラマ化する試みはよかったと思いますが。シナリオや演出が幼稚でわざとらしく感じました。中国のサイトでも酷評され、同じ年に公開されたドラマで最低ランクの評価を受けていました。それも仕方ないかなというデキです。
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