中国ドラマ「鶴唳華亭(かくれいかてい)」第35~38話のあらすじとネタバレ感想の紹介記事です。
陸文昔は蕭定権から皇太子妃 張念之への伝言を頼まれます。その内容は張陸正が陸英親子を処刑させたことは不問にするというものでした。それを知った陸文昔はショックをうけ怒りのあまり涙が流れます。陸文昔にとってはあまりにもつらい伝言でした。
皇帝は陸英が死んだことに驚き、皇太子 蕭定権はまだ何か隠している。自分の知らないところで勝手なことをしていると不信感を高めます。
太子妃は陸文昔と姜尚宮の会話から、陸文昔の本当の身分を知ってしまいます。父のせいで陸文昔の家族が死んでしまったことを思い出し泣き崩れて陸文昔に許しを乞うのでした。なんとかその場を取り繕う陸文昔でしたが。ついに陸文昔の正体が太子妃にバレてしまいました。
いったいどうなってしまうのでしょうか。
注:
この記事はオリジナルの中国版(CS・DVDも同じ)をもとに構成。BS放送版は再編集され話数が60話から57話になっています。ずれている部分があるのでご了承ください。
鶴唳華亭 登場人物
蕭定権(しょう ていけん)/皇太子
演:羅晋(ルオ・ジン)
陸文昔(りく ぶんせき)
演:李一桐(リー・イートン)
蕭睿鑑(しょう えいかん)/皇帝
演:黄志忠(ホァン・チーチョン)
蕭定棠(しょう ていとう)/斉王
演:金瀚(ジン・ハン)
顧逢恩(こ ほうおん)/ 嘉義伯
演:劉徳凱
見出しのサブタイトルはCS放送時のもの
第35話 命の選択
BS版 第33話 悪夢の宴
皇帝 蕭睿鑑は監国の蕭定権のとった行動に激怒。安平伯の不正の件への対応や、陸英が死亡した件についても責任を追求。皇帝は蕭定権に監国の地位を返上するよう命令。蕭定権はただひたすら従うしかありません。
感想:
すべてが蕭定権の責任でないとはいえ。独断で行った部分もあるので皇帝の不信感を高めてしまいましたね。
誕生日の宴では太子妃 張念之と第六皇子が何者かに毒を盛られて吐血。陸文昔は牛乳に解毒作用があるのを思い出します。でも牛乳は一人分しかありません。陸文昔は重体の幼い第六皇子を見て弟の陸文晋を思い出し、牛乳を第六皇子に与えるのでした。
感想:
太子妃を助けるか皇子を助けるか。陸文昔は命の洗濯を迫られてしまいました。弟の件があるだけに皇子を助けたく気持ちはわかります。
有害なものを誤飲したときに牛乳を飲ますと言われますよね。でも牛乳に毒を分解する力があるのではなく毒を薄めて影響を減らしているんですね。逆に毒が油に溶けやすい物だと毒の吸収を早めてしまうのでさらに悪化します。
殺害目的の毒なら牛乳で消せるほどヤワではないと思いますけど。何もしないわけにいはいかないでしょうし。そこはドラマの演出だなと思います。
第36話 調べを受ける価値
BS版 第34話 価値のない女
太子妃 張念之殺害の犯人だと疑われた顧内人(陸文昔)は、太子妃の亡骸の前で無罪を主張しました。でも蕭定権は剣を抜いて陸文昔に本当の名と、太子妃を殺すよう命じた黒幕を明かすように迫ります。何も答えない陸文昔に対し。蕭定権は陸文昔を自ら尋問する価値のない女だと考え、張陸正に尋問させることにしてその場を去りました。
彼にとって、陸文昔は太子妃の一笑一顰にも及ばず、自分自身が直接尋問する価値もない存在だと考えていました。そのため、蕭定權は陸文昔を張陸正に尋問させることにしました。
感想:
蕭定権は顧内人をとるに足らない存在、むしろ怪しい人物だと判断したみたい。顧内人の正体が陸文昔だと知らないので仕方ないかもしれないけど。陸文昔は愛する人に捨てられた思いなんでしょうね。
顧内人(陸文昔)にとって張陸正の取り調べを受けるのは耐え難いことですがどうにもなりません。陸文昔は当時の状況を説明。太子妃に菓子を出した者が怪しいと主張します。それを聞いた張陸正は迷った末に調べることにし。陸文昔を投獄するのでした。
感想:
張陸正は顧内人(陸文昔)が陸英の娘とは知らないはずですけど。陸文昔からみれば張陸正は親の敵みたいなものですもんね。牢に入れられた陸文昔が父たちのことを思い出して悲しむ姿はつらいものがありますね。
第37話 墓穴
BS版 第35話 天子であるための犠牲
太子妃に毒を盛った犯人は孫氏だとわかり逮捕されました。孫内人は拷問を受けてすぐに斉王妃の命令だと証言します。でも当日、斉王妃は途中で帰っていました。報告を聞いた皇帝は、斉王妃が帰らなければ二人とも始末できただろう。何者かが斉王妃に罪を着せようとしているのではないかと言いました。するとそばで聞いていた趙貴妃は皇帝に自分と蕭定棠は何も知らないと涙ながらに訴えましたが、皇帝は冷たく去っていくのでした。
感想:
趙貴妃は墓穴を掘ってしまいましたね。かといって皇帝が趙貴妃を極刑に処するとは思えませんし。
この問題をどう処分するか迷っていました。趙貴妃が犯人だとしても皇子の母の彼女を罰することは出来ません。そこで顧内人(陸文昔)に罪を着せることにしました。そして張陸正の罪を許す代わりに顧内人(陸文昔)の処分を命じます。
また皇帝は長州刺史の李明安から報告を受け、長州が包囲されているにも関わらず武徳侯 顧思林が援軍を派遣しないと知らされます。皇帝は顧思林の動きに不満をもち、顧家と関わりのある蕭定権に不信感を高めます。
感想:
やっぱり皇帝は趙貴妃を罰することができません。かわりに顧内人(陸文昔)に責任を押し付けて処刑させようとするとはヒドイ。でも中国王朝の皇帝にとって内人は奴隷と同じですからね。顧内人(陸文昔)が無実で処刑されてもどうでもいいのでしょう。
第38話 監国として
BS版 第36話 許されるべき者
皇太子・蕭定権は殺されそうになった陸文昔を助けて匿うと、趙貴妃の取り調べを行うように皇帝に奏上します。その意見を聞いた皇帝は非常に不愉快でした。
皇帝は蕭定権に対して、陸文昔を処分するよう命令を出します。ところが蕭定権は監国太子の立場を持ち出して皇帝の決定に逆らい、孫氏の引き渡しを求めます。その態度に皇帝は驚きました。
感想:
今まで皇帝の前では従順だった蕭定権、はっきりと命令に逆らうのは皇帝も驚いたでしょうね。皇帝の命令は絶対ですから。
蕭定権は宗正寺に来るように連絡を受けて向かいました。そこには蕭定棠も蕭定楷も呼ばれました。皇帝は孫氏と顧内人(陸文昔)を連れてこさせ、皆の前で尋問しました。すると孫氏は顧内人の命令で太子妃を殺害したと証言するのでした。皇帝は改めて顧内人(陸文昔)の処刑を命令。蕭定権が反論しても聞き入れようとしません。
感想:
皇帝はどうしても趙貴妃と蕭定棠を守りたいようですね。それと役人たちを動員して皇帝の決定に逆らおうとする蕭定権に危機感を持ち、第二の李柏舟になるのではないかと考えているようです。蕭定権は自分が正しいと思ったことを貫くほど皇帝に睨まれてしまう。難しい立場です。
コメント