中国ドラマ「清越坊(せいえつぼう)の女たち〜当家主母〜」の第26・27・28・29・30話のあらすじとネタバレ感想の紹介記事です。
曽宝琴は沈翠喜を救うため、異色双面緙の秘技が書かれた冊子を持って李照のもとを訪れました。しかし李照は冊子は役に立たないと言います。さらに李照から想いを告げられ困惑します。
その後、宝琴は蘇州のある権力者に嫁ぐと噂を流しました。実は曽宝琴は李照の想いを利用して汚職の証拠をつかもうとしていました。
ところがある日、秀山が行方不明になりました。曽宝琴は人を送り出して探しに行こうとしましたが。李照が秀山を連れて帰ってきたのでした。
李照は多くのお金を見せて曽宝琴に求婚。曽宝琴は結婚の返事はすぐにはせずに字据を書かせました。曽宝琴はそれを利用して呉巡撫あてに告発状を書くつもりでした。
しかし曽宝琴の計画は李照に見破られていて。李照の告発には失敗。
曽宝琴にはもう成すすべはなく、沈翠喜を救う道はもうありませんでした。
清越坊の女たち 主要人物
・沈翠喜(しん・すいき)
演:蔣勤勤(ジアン・チンチン)
織物工房・清越坊(せいえつぼう)の女主人
・林舒芳(りん・じょほう)
演:張慧雯。
沈翠喜に仕える侍女。
・曽宝琴(そ・ほうきん)
演:楊蓉(ヤン・ロン)
任雪堂の妾。秀山の生母。
・任秀山(じん・しゅうざん)
演:陳天雨(チェン・ティエンユー)
任雪堂と曽宝琴の息子。
・任如風(じん・じょふう)
演:李逸男(リー・イーナン)
任雪堂の異母弟。
・李照(り・しょう)
演:王雨(ワン・ユー)
蘇州織造局の高官。
第26話 冤罪の行方
沈翠喜の処刑が決定しました。任如風・林舒芳の夫妻は直訴を決意した宝琴から秀山を託されました。任如風と舒芳は秀山を連れて行こうとしましたが、秀山は嫡母が危ないことを知っていて、母の最期に立ち会わなければ不孝者になると言って刑場に向かうことにします。
沈翠喜は刑場に連行され、多くの蘇州の人々が刑場の周りに集まりました。曽宝琴は沈翠喜に食事を提供するという口実を使って刑場に行き、沈翠喜が無実であると訴えました。任如風と舒芳もそれに続いて地にひざまずき、刑場の外の人々も続々とひざまずき、刑の執行を即刻停止すべきだと叫びました。死刑執行人でさえひるむような雰囲気でした。
しかし曹文彬はますます怒りだしました。そのとき笠を被った一人の男がやって来ました。彼が笠を取ると7年前に行方不明になった任雪堂が現れました。さらにそこに呉巡撫がやって来ます。
任雪堂は刑場に駆け上がり血だらけの沈翠喜に自分の服をかけようとしましたが、沈翠喜は今ごろ戻ってきた任雪堂に怒り出すのでした。
曹文彬は急いで役所に戻り妻に逃げるように言いますが、後門で蘇巡撫に捕まりました。李照は丁栄から任雪堂が戻ったことを聞かされ凍りついてしまいます。
そして沈翠喜と任雪堂は任家に戻ってきたのでした。
感想
任雪堂はここで戻ってきました。出来過ぎのような気もするけどまあ沈翠喜が助かってよかったです。
でもまあ冷静に考えれば、官吏の誰が任雪堂を襲ったのかわからないまま戻ったら任雪堂は消されてしまいます。犯人を裁けるという自信がないと簡単には戻れないという事情はあったとは思います。でもそれは任雪堂の事情。
沈翠喜、曽宝琴たちは彼なしでもやってこれたし、むしろ彼がいないほうがまとまっていたくらい。さすがにこの場面では任雪堂が生きてるのを証明しないとどうにもなりませんが。任雪堂が戻ってきたら戻ってきたで問題が起きそうですね。
第27話 任家の再起
7年ぶりに戻ってきた任雪堂は今までに何があったかを任如風に話しました。重傷を負ったものの幸運にも見つからず、大師によって助けられ何年もかかって傷を直しました。
その後も彼は任家に戻ることを恐れていました。沈翠喜と曽宝琴のどちらを選ぶべきか迷っていたのです。しかし大師の助言に従って彼は家に戻って来たというのでした。
それに対して任如風は男が複数の妻や愛人を持つことは普通で、それほどおかしなことではないと言いました。ところが林舒芳がその発言を聞いていて怒り出しました。
曹文彬とその妻は自分の欲で無実の民を処刑しようとしたとして流刑になりました。
劉師爺は李照の元を去り。曽宝琴は李照を訪ね、一緒に碁をうちながら話をしました。李照が任雪堂を亡き者にしようとしたと打ち上げると、曽宝琴も6年前から知っていたことを言います。
その後。李照も連行されていきました。
清越坊は再び営業を再開。沈翠喜にも穏やかな生活が戻りました。
一方、任如風は林舒芳のご機嫌を取ろうとしますがうまくいかず。愛想をつかした林舒芳は任如風に離縁状を突きつけ、仕事に没頭するようになるのでした。
感想
任雪堂が7年もいなかった理由がこれですか。このまま戻ってこなくても良かった気もするけど。でもストーリー上、任雪堂が生きてないと沈翠喜に罪が被せられることになるし困ったものです。
それはそうとして。せっかく任家が助かったと思ったら別の問題が。任如風も迂闊だ。しかも絵に書いたようなマヌケぶり。如風は成長したかなと思ってたけど、兄が戻ってきたとたんにダメ弟に戻ったような。
第28話 すれ違い
任如風は林舒芳の誤解を解こうとしていましたが。舒芳は清越坊の問題で手一杯で彼を無視しました。その後も任如風は舒芳のご機嫌を取ろうとしましたが、うまくいきませんでした。彼らの関係は険悪になり全ての家族が知っていましたが、沈翠喜は無視してのんびりと絵を描いていました。
曽宝琴は沈翠喜にこの問題を話しましたが、沈翠喜は舒芳と如風には時間を与えたほうがいいと思っていました。
一方、書硯は如意のことが好きで、彼女と結婚する決意をして任雪堂の所に行き許可をもらいました。任雪堂は曽宝琴と沈翠喜に如意を書硯に嫁がせることを提案しました。
そこに如意もいましたが。如意は書硯に無断で勝手に結婚話を進めたのが不満で怒り出しました。書硯と如意の関係はこじれ、如意は書硯との結婚を拒否しました。
最終的には沈翠喜が間に入り、任雪堂は結婚を取りやめることになりました。任雪堂はしきたりに厳しかった沈翠喜の変化に驚きます。
書硯はなぜ如意が自分との結婚に抵抗するのか理解できません。曽宝琴は如意の髪をときましたが、如意は口で結婚しないと言いながら悲しそうに泣いていました。
また、任如風はどうすれば良いか分からず、沈翠喜に助けを求めに行くのでした。
任如風は自分のせいで任家が危機に陥ったので自分には仕事は向いていないと思っていました。た林舒芳はそんな如風が許せなかったのですが。沈翠喜の言葉で任如風は何か気がついたようでした。
感想
任如風と林舒芳に続き、書硯と如意の結婚問題まで。任如風はこれで変わってくれるといいけど。
第29話 秘めた想いとともに
任家の騒動の後、家の当主は曽宝琴に変わったと市中には噂が広まっていました。任雪堂はそれに反論します。
翌日、蘇州織染業組合の人々が集まり、任雪堂に数年間の出来事についての記事を書いてほしいと頼みました。そこで任雪堂は組合の7年間の歩みを文章にしました。
沈翠喜は中庭で座って小さな門を見つめて魏良弓が昔言った言葉を思い出していました。
すると任雪堂が彼女の後ろに現れました。沈翠喜に負い目を感じている任雪堂は二人の子供を持つことを提案しました。そしてその子を育てながら任家を守り。任雪堂と曾寶琴、秀山は他で暮らすというのです。そんな雪堂に、翠喜は離縁を切り出すのでした。
任雪堂はたまたま他の人々が魏良弓のことを話しているのを聞きました。夜、彼は任如風に魏良弓のことを聞きました。任如風はすぐに沈翠喜と魏良弓とのことを説明しました。
沈翠喜は彼らを誘って麺屋に行き。彼女の離婚を望む理由を話しました。沈翠喜は人生の多くを人の言葉に従って生きてきました。でも今の彼女は自信を持ち、自立したいと思っています。翠喜の想いを知って任雪堂は離婚に同意しました。曾寶琴は何も言えませんでした。
感想
沈翠喜は自分自信のために自由に生きる道を選びました。まあ離婚して正解でしょう。任雪堂も彼女の考えを尊重しました。
でも舞台は現代ではありません。身分制度のある王朝時代の設定です。曾寶琴はこの世界で女性が一人で生きるのがどれほど大変か知っているので離婚を止めさせようと思っています。どちらの言い分もそのとおりだと思います。
第30話 再出発
沈翠喜は清越坊を曾寶琴に任せ最後に秀山を抱きしめると任家を去りました。沈翠喜が任家を出た後、任雪堂と曾寶琴は寂しくなるのでした。
沈翠喜は任小蘭とともに錦渓坊という工房を開き弟子を集め始めました。誰でも入門だというので任家の長老たちが怒り出し任雪堂に文句を言いに来ました。任家の技が流出するのを恐れているのです。でも雪堂は長老たちの言葉を気にしません。
雪堂は沈翠喜が新しい技法を作りたいと言っていたのを思い出し。錦溪坊を訪れ沈翠喜と話をしました。そして名家の娘たちにも教えべきと提案しました。沈翠喜はその提案を考慮すると約束しました。
弟子を受け入れる日。一人の少女が技術を学びたいと思いやってきましたが母親は反対していました。その母親は沈翠喜の顔を見るのも嫌なようで批判的な言葉を浴びせるのでした。
また丁荣は2人の子供を連れて来ました。沈翠喜は多くの人々の前で招娣と引娣の2人の生徒を受け入れました。
任如風はしばらく会っていなかった林舒芳と再会。でも舒芳は勘定部屋に戻り、沈翠喜は任如風に彼女を追いかけるように言います。舒芳は疲れのため勘定部屋で寝てしまいました。任如風は彼女の上着をかけ直し、残りの会計を手伝いました。翌日、舒芳が目を覚ますと残りの会計が終わっていました。任如風がやったというのです。舒芳はついに怒りを収め、任如風と仲直りしたのでした。
感想
長老たちは相変わらずですね。それに対して雪堂は変わったかな。沈翠喜はこれまでは任家の女将という立場がありました。それで苦労もしましたが、任家の女将だからまわりも認めていた部分もあったと思います。
これからは独立して個人の力で商売しないといけません。この時代、女性が工房を経営して職人として生きていくのは大変です。様々な偏見もあるでしょう。今までとはちがった苦労が待ち受けていそうですね。
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