中国ドラマ「宮廷の諍い女(きゅうていのいさかいめ)」の第1~5話のあらすじ・ネタバレの紹介記事です。
18世紀の大清帝国。第5代皇帝・雍正帝が即位。
後宮では雍正帝の即位に貢献した年羹堯(ねん・こうぎょう)の妹・華妃が皇帝の寵愛を集めていました。
でも雍正帝は政務に忙しくなかなか後宮を訪れません。後継ぎができないのを心配した皇太后は秀女(皇后・側室の候補)選びを決定。
ヒロイン・甄嬛は秀女選びに出ました。ところが甄嬛を見た雍正帝と皇太后は驚きます。前の皇后にそっくりだったからです。
番組情報
原題:甄嬛傅
2011年、中国
全76話
主な登場人物
甄嬛(しんけい)
演:孫儷(スン・リー)
ヒロイン、雍正帝の側室
雍正帝(ようせいてい)
演:陳建斌(チェン・ジュンビン)
清朝の第5代皇帝
沈眉荘(しん・びそう)
演:ラン・シー
雍正帝の側室
安陵容(あん・りょうよう)
演:タオ・シンラン
雍正帝の側室
華妃 年世蘭(ねん・せいらん)
演:蔣欣(ジャン・シン)
雍正帝から最も寵愛を受ける側室
皇后・烏拉那拉(ウラナラ)宜修(ぎしゅう)
演:蔡少芬(エイダ・チョイ)
雍正帝の皇后
果郡王(かぐんおう)
演:リー・トンシュエ
雍正帝の異母弟
第1話 運命の秀女選出
1722年。雍正帝(ようせいてい)は、年羹堯(ねん・こうぎょう)と隆科多(ロンコド)の支援を受けて皇位継承争いを勝ち抜き皇位につきました。
年羹堯の妹・華妃は兄と年家の力に頼って横暴に振る舞い、皇后と争っていました。
雍正帝は政治に忙しく、なかなか後宮に入やってきません。そこで皇太后は後継ぎを残すために皇帝に選女選びを行うよう勧めました。
大理寺少卿・甄遠道の長女、甄嬛(しん・けい)は美しく秀女(皇后・側室候補)選びに出ることになりましたが、宮中に入りたくありません。心から愛せる人と結婚したいと想っています。甄嬛の知人の太医・温実初は甄嬛は宮廷に入って欲しくありません。
秀女選びの日。甄嬛は幼いころから仲の良かった沈眉庄に会いました。甄嬛は意図的に地味な格好をして落選するつもりでした。田舎から来た安陵容が茶碗をひっくり返してしまい、侍女の夏冬春にからかわれますが、甄嬛が助けに入りました。それがきっかけで安陵容は甄嬛や沈眉庄は仲良くなりました。
安陵容や沈眉庄は秀女に選ばれました。そして太監が甄嬛の名前を呼ぶと、雍正帝と皇太后をは非常に驚きました。目の前の甄嬛が前の皇后によく似ていたからでした。
第2話 旅立ちの日
甄嬛はすでに亡くなった純元皇后に非常に似ていました。そのため皇太后は不愉快に思って甄嬛に言いがかりをつけます。雍正帝は甄嬛を気に入って宮中に入れることにしました。
雍正帝は甄嬛を常在にして「莞」の号を授けました。甄嬛が家に帰ると家族は喜んで出迎えました。
甄嬛は安陵容が宿屋に泊まっているのを知り家に連れて帰りました。安陵容は自分の身の不幸を嘆くのでした。
甄嬛は侍女の流朱と浣碧を連れて宮中に入ることにしました。でも甄嬛の父は浣碧が甄嬛の同異母妹で、母は罪人の娘なのでためらっています。
皇后は雍正帝が甄嬛を気に入ったのを知り、甄嬛を皇帝の執務室に近い養心殿に近い承乾宮に住まわせることにします。でも華妃が嫉妬して余計な事を言ったため、遠い碎玉軒になってしまうのでした。
宮中に入る前の夜。甄嬛は両親や家族と涙を流して別れを惜しみます。両親は甄嬛に無理に寵愛を求めようとはせず華妃との争いは避けるように忠告するのでした。
第3話 いきなりの洗礼
甄嬛、沈陵容、安眉庄は宮中に入り、三人はそれぞれ異なる宮殿で暮らすことになりました。「答応」の安陵容は、意地の悪い常在の夏冬春と満洲旗人の富察貴人ともに延禧宮に住むことになりました。
貴人の沈眉庄は豪華な咸福宮に住むことになり、敬嬪と同居することになりました。甄嬛と満洲旗人の淳常在は、遠い碎玉軒に住むことになりました。甄嬛は流朱と浣碧に慎重に行動するように忠告しました。
延禧宮では夏冬春が安陵容をいじめましたが、安陵容は抵抗しませんでした。
宮中に入って3日後。秀女たちは皇后に挨拶しました。甄嬛と沈眉庄は大人しくして華妃の嫉妬を受けないようにしましたが。華妃は新人たちに嫌がらせしました。
その帰り道。甄嬛、陵容、眉庄の3人は夏冬春と口論になり、夏冬春が陵容を打とうとしました。すると華妃は夏冬春に「一丈紅」と呼ばれる恐ろしい拷問を命じます。甄嬛たちは怖くなって御花園に逃げ込んだのですが。
感想と解説
一丈紅とは刑罰の一種で、血だらけになる様子からこのようによばれています。恐ろしいですね。
第4話 病床の小主
甄嬛(しんけい)は偶然にも碎玉軒の海棠(かいどう)が花をつけない秘密を発見しました。木の下に壺が埋められていてその中に大量の麝香があったのです。それは妊婦が服用すると流産する薬にもなります。甄嬛(しんけい)はかつて碎玉軒に住んでいた芳貴人が流産したことを聞かされ宮中の恐ろしさを知ります。
甄嬛は自分が寵愛を受けて殺されるかもしれないと思い、温実初を呼び寄せて夜伽はしたくないと伝え、風邪を引いて寝込んでいることにしてもらいました。
温実初はバレたら死罪になるかもしれませんが、それでも甄嬛のために薬を使って偽りの症状を発症させました。
夜。甄嬛は小允子が泣いているのを聞いて彼の兄が病気になったことを知りました。気の毒に思った甄嬛が手を差し伸べると、小允子は感謝で涙を流します。
甄嬛が病気で夜伽をできない間。雍正帝は優しい沈眉庄に惹かれていきました。
翌日。皇帝は珍しい菊を沈眉庄に贈り、彼女の住まいを「存菊堂」と名付けました。そして彼女に六宮の仕事について学び、華妃の苦労を分かち合うように望みました。でもそれを知った華妃は自分の権力が奪われると思い怒り狂います。
その一方で皇后は斉妃の臆病さを嘆きいて沈眉庄を高く評価。自身の勢力を拡大しようと考えていたのでした。
第5話 幻の出会い
甄嬛(しんけい)は後宮の争いに巻き込まれたくないのでわざと病気を長引かさていました。甄嬛が冷遇されていると思った太監たちは、甄嬛のもとを去り。内務府も甄嬛のいる碎玉軒をないがしろにします。それでも安陵容と沈眉庄は、冷遇されている甄嬛のもとをよく訪れました。
大晦日。甄嬛は病気のために夜の宴への出席を免除されました。碎玉軒では切り絵をして時を過ごしました。小允子は甄嬛の助力に感謝し、彼女のために小さな像を切りました。
宴席の間、皇帝は梅の花を見て亡くなった純元皇后を思い出して倚梅園に向かいます。皇后は心配して密かに果郡王 允礼を派遣するのでした。
甄嬛は一人倚梅園に行き、切り絵を枝にかけました。甄嬛は「朔風如解意、容易莫摧残」という一節を唱え祈願しました。
そのとき一人の見知らぬ男がやってきて声を書けてきました。甄嬛は彼が雍正帝だとは知らずに宮女だと嘘をつきました。この詩は純元皇后が生前に最も愛したものでした。果郡王は木にかかっている切り絵を見つけてそっと袖に隠しました。
その後、皇帝は「朔風如解意」の次の句を言える女性を探すように大太監の蘇培盛に命じました。すると雍正帝と甄嬛の話を密かに聞いていた宮女の余鶯児が下の句を言い当てます。雍正帝は余鶯児をあの時会った宮女だと思い込みます。
でも果郡王は余鶯児が他の詩の句を答えられなかったので、彼女ではないとお思います。
感想と解説
「朔風如解意、容易莫摧残」は唐の時代の崔道融という人が詠んだ「梅花」という漢詩の一部。
意味は
「北風よ私の心を理解してくれるなら、容易に花を散らさないでおくれ」という意味。
亡き純元皇后が好きだった漢詩のようですが。今の甄嬛の気持ちを表現した漢詩でもあったのですね。
でも一部だけ覚えて甄嬛になりすました余鶯児ですが、このあと無事では済みそうにありませんね。
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