中国ドラマ「鶴唳華亭外伝・別雲間」第1・2・3・4話のあらすじとネタバレ感想の紹介記事です。
南斉国の蕭定権(しょう・ていけん、演:ルオ・ジン)は政略結婚で生まれ、母の顧皇后を失った彼は父から愛情を受けることなく育ちました。異母兄の斉王 蕭定棠との後継者争いに勝ち、皇帝の信頼を得た蕭定権は想い人の陸文昔(りく・ぶんせき、演:リー・イートン)を側室にしました。
二人は穏やかに暮らしていたのですが。やがて新たな問題が起こります。
前作「鶴唳華亭外伝」では皇太子 蕭定権が斉王 蕭定棠との対決に勝った後、1年後と8ヶ月後が駆け足で紹介されていました。別雲間では蕭定棠追放後に時間が戻って物語が始まります。
すでに「鶴唳華亭」で顧思林が戦死すること、顧思林の棺を引き取りに蕭定権が長州に向かうことは語られていますが。その間の経緯とその後が詳しく語られます。
この記事はオリジナルの12話版で紹介しています。
BSでは編集された10話版が放送されます。ご注意ください。
鶴唳華亭外伝 登場人物
・蕭定権(しょう ていけん)/皇太子
演:羅晋(ルオ・ジン)
・陸文昔(りく ぶんせき)
演:李一桐(リー・イートン)
・皇帝 蕭睿鑑(しょう えいかん)
演:黄志忠(ホァン・チーチョン)
・趙王 蕭定楷(しょう ていかい)
演:辛鵬
・顧逢恩(こ ほうおん)
演:鄭業成(ジェン・イェチョン)
・許昌平(きょ しょうへい)
演:王雨(ワン・ユー)
第1話 父の代の因縁
BS版 第1話 父の代の因縁
東宮で働く許昌平は権力争いでなくなった愍皇太子の息子。そのことは皇帝も知りません。そういうわけで許昌平は最初はいとこの皇太子 蕭定権を敵だと思い、科挙事件で蕭定権を陥れたりしていました。
しかし伯父から蕭定権の母が許昌平の母の恩人だと聞き、また蕭定権本人の人柄を知って蕭定権に親しみを持つようになりました。
一方、蕭定権は許昌平が科挙事件では裏切ったものの歌の件では味方になりしたので彼の素性を疑っていました。蕭定権が許昌平に理由を聞きましたが許昌平は喋りません。そこで蕭定権は事実を話さない限り食事を与えないと罰を与えます。
許昌平は空腹に耐えられず蕭定権に真相を話しました。
実は許昌平の母は宋姓。蕭定権の母・顧氏(顧皇后)が蕭王府にいたとき、許昌平の母親・宋氏が顧氏に仕えていました。そして宋氏は未婚のまま妊娠。顧氏が宋氏を助けこっそり宮中から出したというのです。
王慎はそういえば宋姓の侍女がいたことを思い出すのでした。許昌平は蕭定権の母が自分の母に危害を加えたと思い込んでいましたが、顧皇后が母の恩人だと知り心を入れ替えたのだというのです。
でも許昌平にはまだ隠していることがありました。許昌平の本当の父は蕭定権の父(皇帝)の兄弟だったのです。
感想
許昌平は何考えているのかわからないところがあったけど。こういう事情があったとはね。許昌平が蕭定権に憎しみをもつのもわかるけど。このまますんなり味方になるんでしょうか?皇帝に知られたらマズイことになりそうですけど。
第2話 想い人の所在
BS版 第2話 渦巻く策謀
許昌平は皇太子 蕭定権に母の病気が再発したという口実で故郷に帰りたいと言いましたが。蕭定泉は許昌平の母を都に連れて来て治療させればいいと主張、徐昌平を引き留めました。 許昌平も辞職をあきらめ引き続き東宮に残るのでした。
長州では敵との戦いがあり。長州刺史・李明安が戦で重傷を負いましたが、命をとりとめました。
蕭定権の従兄・顧逢恩は父・顧思林の想いを聞き戦場で生きていくことを決意。手柄をたてて軍での地位を確立。長州鎮守副都督に任命されます。
そのころ。蕭定権は内侍の長安から李明安の屋敷に陸文昔がいると聞かされます。蕭定権は自分のそばにいる顧氏が陸文昔だと思っていたので驚きました。
実はそれは趙王 蕭定楷が蕭定権と陸文昔の心を離れさせるためにしくんだ策略でした。
蕭定楷は陸文昔が東宮に入る前に絵をもらい別れを言い渡されていました。蕭定楷は陸文昔が自分より蕭定権を選んだことを根に持っていたのでした。
蕭定楷は密かに陸文晋の手紙を入手。陸文昔は長安から弟の陸文晋の手紙を見せられ、弟が趙王府にいると思いこんで困惑。蕭定楷は太子と武徳侯が何を考えているのか知らせるように圧力をかけるのでした。
感想:
蕭定楷は陸文昔が自分の思い通りにならないとわかると弟を人質にして言うことを聞かせようとは。蕭定楷はこんな陰険なことをするような人物だったのですね。
第3話 約束の灯籠
BS版 第3話 友として臣として
皇太子 蕭定権は陸文昔の元を訪れ池に浮かんだ灯籠を見せました。その灯籠はかつて蕭定権は陸文昔に約束したものでした。
陸文昔は嬉しく思いますが、自分が皇太子にはふさわしくないと思い素直には喜べません。それでも陸文昔は灯籠を追加して皇太子の無事と成功を祈るのでした。
そして陸文昔は蕭定権の元を去ると言うのですが。皇太子はそれを許しません。蕭定権は陸文昔がまだ自分のもとを去りたがっているのが不満でした。その後、蕭定権は謝氏を新しい皇太子妃として迎えました。
蕭定権は王慎に命じて病気を理由に陸文昔を中庭に監禁。外出を禁止しました。さすがに王慎も陸文昔のあつかいには同情するのでした。しかし蕭定権には彼の考えがありました。
処方箋を受け取った陸文昔はその思惑を理解します。
3年後。第六王子が蕭定楷からもらった木刀で遊んでいるとあやまって中庭に侵入。陸文昔はその木刀を見ると陸文晋がまだ蕭定楷の手の内にあると思ってしまいます。
感想
蕭定権は陸文昔を外出禁止にしたのは蕭定楷から守るためなのですね。でも相変わらず独善的で回りくどいやり方です。許昌平や陸文晋は蕭定権の意図を理解しているようですが。王慎には伝わってないみたい。でも蕭定楷がまた何か仕掛けてきましたよ。
第4話 心の棘
大きな戦が近づき、20万の大軍を預かる武徳侯は皇帝に食料の支援を求めました。でも国には大量の兵糧を出す余裕はありません。蕭定楷が自分の給料を国に出しだしていると聞いた蕭定権は兵糧を調達するため戸部になりたいと願い出ると皇帝は許可します。
長州では武徳侯 顧思林は顧逢恩に長州を守るように命じました。彼は李明安を信用していません。顧逢恩に長州に留まるよう指示しましたが、李軍との衝突は避けなければなりません。顧思林は辺境にいながらも都での蕭定楷の動きが気になっていました。
顧思林は蕭定権の後宮に蕭定楷の間者がいるようだと気づき顧逢恩に伝えます。顧逢恩からの手紙を受け取った蕭定権は蕭定楷の動きを知り、顧才人(陸文昔)が蕭定楷の送り込んだ間者だと気づきます。蕭定権は驚いて陸文昔に会いに行くのでした。
感想
建国以来の大きな戦争になりそうですけど。国境を守る顧思林としては敵にも気をつけないといけないし前線には信用できない李明安がいるし、都では蕭定楷の動きが気になるし大変ですね。それにしても蕭定権は本当に3年間も陸文昔に会ってなかったんですね。無理でしょと思いますがいろいろあるのでしょう。蕭定権も面倒くさい性格だ。
それにしても蕭定楷の策略家ぶり、小悪党みたいな蕭定堂に比べたらよほど強敵じゃないですか?
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