韓国ドラマ「華政(ファジョン)」は李氏朝鮮を舞台にした時代劇。
14代朝鮮王・宣祖の死の直前から、17代朝鮮王・孝宗が即位するまでの長い期間が舞台のドラマです。
主人公は実在した王女・貞明公主。
主な登場人物とキャスト、モデルになった実在の人物を紹介します。一部ネタバレ要素があるのでご注意ください。
華政(ファジョン)とは
「華政(ファジョン)」は、韓国の歴史ドラマのタイトルです。このタイトルには、次のような意味が込められています。
「華麗な政治」
「華政」とは、「華麗な政治」を意味し、理想の政治を表しています。
ドラマの主人公である貞明公主(チョンミョンコンジュ)が、派閥争いや戦争の激しい時代を生き抜き、平和な世の中を願う気持ちが込められています。
貞明公主の願い
ドラマのタイトルは、実際に貞明公主が書いた文字から取られています。
番組タイトルに使われているロゴも貞明公主の書いた文字を基にデザインされています。
ドラマの内容
李氏朝鮮時代の王女である貞明公主の波乱万丈な生涯を描いたドラマです。
このドラマは、歴史的な背景を基に、フィクションを交えて描かれています。
華政の主要人物とキャスト
貞明公主(ジョンミョンコンジュ)
声:生天目仁美(なばため ひとみ)
宣祖の娘。ナムサゴの予言のため。光海君の即位後、大北派に命を狙われます。漂流していた所を奴隷船に拾われ日本の硫黄鉱山で働くことに。
日本から戻ってきたあと王女に復帰。光海君から仁祖の時代を生き抜きます。
最終回。即位した孝宗に番組タイトルにもなった「華政」と書いた書を贈り、あとの政治を託します。
史実の貞明公主
ドラマでは日本に行ってますが。史実では日本には来ていません。光海君即位後から仁祖即位までは 母・仁穆大妃と一緒に西宮に軟禁状態でした。
ドラマは17代孝宗が即位したところで終わりますが、歴史上は19代粛宗が即位したころまで生きていました。
朝鮮史上もっとも長生きした王女です。
洪柱元(ホン・ジュウォン)
声:濱野大輝(はまの だいき)
名家、豊山ホン氏の一族。ホン・ヨンの長男。貞明公主の夫になります。光海君を憎んでいましたが、光海君の理想を知り協力することに。その後、貞明公主とともに理想の政治を目指して昭顕世子に協力します。
正祖(イサン)の母・恵慶宮洪氏の祖先。
光海君(クァンヘグン)
声:神奈延年(かんな のぶとし)
第15代朝鮮王
本名:李琿(イ・ホン)
朝鮮王・宣祖の庶子で次男。李爾瞻(イ・イチョム)や金介屎(キム・ゲシ)の暗躍を認めながらも理想の政治を目指します。綾陽君に反乱をおこされ失脚。
綾陽君(ヌンヤングン)/仁祖
声:鳥海浩輔(とりうみ こうすけ)
のちの第16代朝鮮王・仁祖
本名:李倧(イ・ジョン)
宣祖の五男・定遠君の長男。光海君の甥。
光海君を憎しみ倒そうとします。反乱を起こして光海君を王座から引きずり下ろし自分が王になります。
姜仁祐(カン・イヌ)
声:西谷修一(にしたに しゅういち)
カン・ジュソンの庶子。貞明公主が好きでしたが、洪柱元(ホン・ジュウォン)に奪われ彼らと対立することに。でも悪にもなりきれず最後は姜周愃(カン・ジュソン)を追い詰める側にまわります。
姜周愃(カン・ジュソン)
声:広瀬彰勇(ひろせ あきお)
漢城判尹。朝鮮の大富豪で広い人脈を持っています。君主や派閥が変わっても常に裏から朝廷を影で操ろうとしています。最後は姜仁祐(カン・イヌ)の裏切りにあい、貞明公主たちに破れて命を落とします。
宣祖・光海君時代の王族
宣祖
第14代朝鮮王。
仁穆大妃(インモクテビ)
宣祖の繼妃。貞明公主・永昌大君の生母。
永昌大君(ヨンチャンテグン)
貞明公主の弟。大北派に囚われ殺害されます。
臨海君(イメグン)
宣祖の長男。光海君の同母兄
素行のあまりよくない王子。大北派重臣の李爾瞻(イ・イチョム)によって殺害されます。
定遠君(チョンウォングン)
綾陽君の父親
光海君の異母弟
仁祖時代の王族
仁烈王后(インリョルワンフ)
仁祖の正室。
昭顕世子と鳳林大君の母親。
荘烈王后(チャンリョルワンフ)
仁祖の継妃。
趙汝貞(チョ・ヨジョン)/昭容 趙氏
金自點(キム・ジャジョム)の計画で綾陽君(ヌンヤングン)に近づきます。後に仁祖の後宮に貞明公主と対立。昭顯世子夫婦と陥れます。最後は毒を飲んで死亡。歴史上は貴人に出世後、処刑。
昭顕世子(ソヒョンセジャ)
仁祖の長男
清に人質に行っていた王子。貞明公主や洪株元とともに正しい政治を行おうとしますが志半ばで死亡。
鳳林大君(ポンニムテグン)/孝宗
仁祖の次男。昭顕世子の弟。
後の第17代朝鮮王・孝宗
世子嬪 姜氏
昭顕世子の正室。
貞明公主の仲間
洪霙(ホン・ヨン)
洪柱元(ホン・ジュオン)の父親。
李元翼(イ・ウォニク)
号:梧里。
宣祖、光海君に仕えた重臣。南人派
崔鳴吉(チェ・ミョンギル)
号は遅川(チチョン)
西人清西派。貞明公主に味方します。
金尚憲(キム・サンホン)
西人清西派の領主。清に対しては強硬派。
李恒福(イ・ハンボク)
無派閥。仁穆大妃の廃位に反対して大北派と対立。
洪萬容(ホン・マンヨン)
洪株元と貞明公主の次男。
正祖(イサン)の母・恵慶宮洪氏の祖先。
火器都監(ファギトガム)
火薬の製造を行う部署。
ジャギョン(慈勁)
貞明公主が日本の硫黄鉱山で出会った少年。
朝鮮に帰国後、貞明公主の護衛になります。
チャン・ボンス(張峰首)
火器都監の焰硝職人
ヨン・プ(栄富)
火器都監の硫黄職人
オクチュ(玉珠)
火器都監の炊事係。
ウンソル(銀雪)
オクチュの娘。後に貞明公主の付き人になります。
大北派(光海君派)
李徳馨(イ・ドッキョン)
号は 漢陰(ハヌム)
光海君時代の領議政。
ナムサゴ(南古師)の預言を知る人物。光海君を正しい方向に導こうとしますが殺害されます。
金介屎(キム・ゲシ)
宣祖と光海君に仕えた承恩尚宮。
宣祖を毒殺後、光海君に仕えます。光海君のために暗躍。
李爾瞻(イ・イチョム)
光海君を擁立した大北派の首領。
様々な人物の殺害に関わります。
鄭仁憲(チョン・イノン)
大北派の重臣。
許筠(ホ・ギュン)
号:蛟山(キョサン)。
表向きは光海君に忠誠を尽くすふりをしています。姜周愃(カン・ジュソン)と手を組んで暗躍。かつて命を失った仲間の仇をとるため光海君を討とうとします。
西人派(仁祖派)
金自點(キム・ジャジョム)
仁祖反正(綾陽君が起こした反乱)を成功させた西人党功西派の首領。
仁祖時代の朝廷を牛耳った重臣。
金瑬(キム・リュ)
仁祖反正(綾陽君が起こした反乱)を成功させた西人派の重鎮。
金慶徵(キム・ギョンジン)
キム・リュの息子。
李貴(イ・グィ)
仁祖反正に参加した重臣。
李時白(イ・シベク)
イ・グィの息子。チェ・ミョンギルの友人。
李時昉(イ・シバン)
イ・グィの息子。イ・シベクの弟。
キム・ギョンジンとよく一緒にいます。
李适(イ・グァル)
仁祖の即位に貢献した武官。
後に反乱を起こします。
後金・清
ホンタイジ(皇太極)
清の皇帝。
愛新覚羅(アイシンギョロ)氏
ヨンゴルテ(英俄尔岱)
本名は イングルタイ。
劇中の呼称 「ヨンゴルテ」は韓国式発音。
清の将軍。
他塔喇(タタラ)氏
オボイ(鰲拝)
清の重臣。
瓜尔佳(グワルギャ)氏
鄭命壽(チョン・ミョンス)
後金・清の通訳。元朝鮮人。
その他
尹(ユン)氏夫人
姜周愃(カン・ジュソン)の正妻。
庶子の姜仁祐(カン・イヌ)を快く思っていません。
南師古(ナムサゴ)
預言者。
この物語の原因を作った人。
丸野(マルノ)
貞明公主が送られた硫黄鉱山の主人。元朝鮮人。
伊達(イダチ)
洪柱元(ホン・ジュウォン)が江戸で出会った商人。明との硫黄取り引きを行なっています。後にホン・ジュウォンとは朝鮮で再開。後金との戦争が迫っていることを伝えます。
名字は伊達(だて)。でも朝鮮人からは「イダチ」と呼ばれています。
演じているのは現在は日本で活動している日本人俳優の大谷亮平。
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