中国ドラマ「孤城閉(こじょうへい)~仁宗、その愛と大義~」41・42・43・44・45話のあらすじとネタバレ感想紹介記事です。
仁宗 趙禎は最興来を皇太子にしようとしました。ところが重体の最興来を看病する苗心禾は使者を怒って追い返します。苦しそうにしている最興来に国や民を背負わせることはできないと思うのでした。
八大王は趙禎に皇子たちの病気は生母への不幸が原因だと訴えました。そこに最興来の死の報告が届き、趙禎はショックを受け。
本当に生母が怒っているのかと不安になるのでした。
孤城閉 主要人物
人物紹介は姉妹サイトの「アジアドラマの史実」にジャンプします。
趙禎(ちょう・てい)/仁宗
演:王凱(ワン・カイ)
曹丹姝(そう・たんしゅ)/曹皇后
演:江疏影(ジャン・シューイン)
李蘭恵(り・らんけい)/順容・宸妃
演:車暁
苗心禾(びょう・しんか)
演:許齢月
張妼晗(ちょうひつかん)
演:王楚然
第41話 母への償い
仁宗 趙禎は自分の子供達が不幸な目に合うのは、天にいる生母の宸妃 李蘭恵が怒っているからだと考え。李蘭恵の弟を宮廷に呼んで彼に高い地位を与えました。
ところが李用和は昇進を辞退しました。趙禎は自分の心遣いがかえって李用和の負担になっていると知り、李用和の息子である李瑋を昇進させようとしましたが。李用和はそれも断ります。
張茂則は宮中で張承照を見かけました。不審に思いつつもあえて追求せず、張承照に忠告を与えるのでした。
一方、顧采児が病気になり、仁宗 趙禎は董秋和を髪結いに指名。それを知った皇后 曹丹姝は別の者を推薦するのでした。
感想:
「大宋宮詞」では李宸妃の弟は消されていましたが。史実では李用和は生きていて官職を与えられています。劉太后の死後、仁宗は李用和をどんどん出世させました。「孤城閉」はわりと史実に近いですね。でも李用和は庶民出身で科挙も合格していません。周囲から妬まれることもあり、位は上がっても形見の狭い思いをしていたでしょうね。
李用和の子供や親族の中には皇帝の生母の親戚なんだから出世させてもらったらいいじゃないか。という人もいて。それがまた周囲の反発を受けていたようです。
張茂則は張承照が夏竦の部下だと知っています。許蘭苕が関わっていると疑っているのでしょうね。
第42話 新政の錆
石介が病で亡くなり。范仲俺や富弼達が都から追放されました。欧陽修は不満を訴えましたが。仁宗 趙禎は無視しました。上奏が効果がないとわかると、直接殿外で趙禎に会おうと懇願。范仲淹たちを戻して新政を続けるように言います。
感想:
范仲淹たちが進めていた政治改革は歴史上は「慶暦新政」とよばれます。慶暦新政は王侯貴族や大地主の利権を減らすので朝廷内には反対派が多くいました。結局は反対派の妨害で中断。仁宗もやる気を失い関係者は左遷されました。それでも欧陽修はあきらめずに慶暦新政の続行を訴えていたんですね。
新政反対派の夏竦は欧陽修の姪についての噂を紹介。欧陽修を追求しました。欧陽修と反対派の間で激しい論争が怒り、議論が行き詰まると。蔡襄は晏殊に欧陽修を援護するように頼みました。晏殊はかつて欧陽修を高く評価していたからです。でも晏殊は欧陽修を養護しません。蔡襄たちは晏殊が自己保身していると批判するのでした。
感想:
利権を守りたい人たちが改革に反対。揚げ足取りの批判ばかりして、どうでもいい論争に時間を費やしているのが宋の朝廷です。どこかの政治家みたいです。それにしても晏殊も苦しい立場になってしまいました。八大王の生前の言葉も事態をややこしくしていますね。
第43話 心奪われる時
中秋節がやってきました。仁宗 趙禎は宮廷の人々と一緒に中秋節の祝賀式典を見に行きました。同時に、苗心禾と徽柔の結婚について話しました。趙禎は徽柔がそろそろ結婚してよい家庭をもつべきだと思っていました。その徽柔は式典のさなかに曹丹姝の甥・曹評を見て彼をとてもかっこいいと思い、心奪われるのでした。
感想:
もう徽柔の結婚が話題になるんですね。その徽柔は曹評が気に入ったようですが。曹丹姝は目立つ曹評が心配なようですが。なにやら波乱が起きそうです。それにしても、不幸続きの宮中ではなかなかお祝いする気にもなれませんよね。
蘇舜欽たちは翰林院の仲間たちと一緒に酒楼に行きました。食事をしながら范仲俺たちがいたころを懐かしみ、今の朝廷に不満があると嘆きました。ところが中書舎人の李定が彼らの言葉を聞いて密告。夏竦は彼らを逮捕してしまいます。張茂則はその話を聞いて学士たちを助けたいと思いましたが、内侍である張茂則にはどうすることもできません。
感想:
蘇舜欽たちがしてたのは他愛のない愚痴ですが。それがこんな問題になってしまうとは。夏竦たちはよほど范仲俺たちが嫌いなようで。
第44話 少女の正体
蘇舜欽の酒楼での言動が朝廷で問題になり。夏竦は彼らに謀反の疑いがあると主張すると。王拱辰は蘇舜欽が公金を横領したため処刑すべきと主張。さらに夏竦は彼らが范仲俺の仲間だとして范仲俺は新政をするという名目で自分の派閥を育てていると批判します。
感想:
どうやら夏竦や王拱辰たちは言いがかりを付けているだけのようにも思えますが。どうやら学士たちの言動を口実にして新政やそれを進める勢力を潰したいようですね。夏竦たちがしてるのは政治ではなくただの派閥争いですね。
その後、趙禎は韓琦を誘って釣りをします。都を出ることになった韓琦は趙禎に不満を持っていて悪意ある大臣や、趙禎の無関心ぶりを批判。それに対し趙禎は朝廷をまとめることの難しさを話します。
張茂則は酒楼で碧桃と会い事実を話すように言うと。すると碧桃は怯えながらある出来事を話します。許蘭苕の秘密を知った張茂則は・・
感想:
瑶瑶の死には許蘭苕が関わっているようですが、張茂則の調査によってそれが明らかになりつつあるようです。
第45話 芽生えた恋心
慶暦7年(1047年)。仁宗の養子・趙宗実と曹丹姝の養女・高滔滔が結婚。二人の結婚を祝う宴が開かれることになりました。
一方、曹丹姝の甥・曹評が不適切な行いをしたため、司馬光は皇后 曹丹姝を弾劾しました。張妼晗は宴に行くつもりはありませんでしたが、その話を聞くと宴に出る気になります。
宴に出た張妼晗は曹評の噂について話しました。趙禎は不愉快になりましたが。張妼晗の話は止まりません。
曹評は槌球が上手く、女性たちを魅了していました。徽柔はそんな曹評に槌球を教えて欲しいとせがみます。
趙禎が徽柔の様子を見に行くと、曹評が徽柔に手取り足取り教えているところでした。そんな2人を見た趙禎は不愉快になります。
感想:
曹評のことが問題になってしまいましたね。だからといって皇后に弾劾を起こすのは筋違いですが、儒学者ってこういうことにいちいち批判するんですよね、面倒な人たちです。それはともかく。徽柔は大のお父さんっ子だっただけに、徽柔たちの仲良さそうな様子を見た趙禎は心中穏やかではありませんよね。
コメント