清越坊(せいえつぼう)の女たち 1・2・3・4・5話あらすじとネタバレ感想

清越坊の女たち あらすじ 中国時代劇あらすじ

中国ドラマ「清越坊の女たち(せいえつぼうの女たち)〜当家主母〜」の第1・2・3・4・5話のあらすじと感想・ネタバレの紹介記事です。

 

清朝 乾隆帝(けんりゅうてい)の時代。

沈翠喜は江南(長江とその南)で織物の名門、任家に身を寄せ緙絲(こくし)の職人になりました。腕のいい職人になった沈翠喜は跡取りの任雪堂と結婚を認められます。

沈翠喜は当主の妻として織物工房を切り盛りしていました。ところが夫の任雪堂は幼馴染の曽宝琴(そ・ほうきん)が忘れられず、彼女を山塘街にある別宅に住まわせました。やがて二人の間には子供・秀山が産まれるのですが。任雪堂は事件に巻き込まれて失踪してしまいます。

清越坊の女たち・当家主母 あらすじ全話一覧

 

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清越坊の女たち 時代背景

舞台になるのは清朝の第6代皇帝 乾隆帝(けんりゅうてい)の治世。
江南(長江から南)の蘇州では織物が発達。蘇州の緙絲は宮廷にも治められる品になり。緙絲の一大産地になっていました。

 

 緙絲(こくし)

中国の伝統的な織物。日本では綴織(つづれおり)と呼ばれます。

経糸(たていと)と緯糸(よこいと)経糸を交差させた平織りを基本に、緯糸に様々な色の糸を使って絵画のような模様を再現した織物です。

緙絲は漢の時代から存在、唐・宋の時代に発展。清朝時代に盛んに作られ、乾隆帝の時代には最盛期を迎えます。蘇州は清朝時代には緙絲産業の中心地でした。

 

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清越坊の女たち 主要人物

・沈翠喜(しん・すいき)
演:蔣勤勤(ジアン・チンチン)
織物工房・清越坊(せいえつぼう)の女主人

・林舒芳(りん・じょほう)
演:張慧雯。
沈翠喜に仕える侍女。

・曽宝琴(そ・ほうきん)
演:楊蓉(ヤン・ロン)
任雪堂の妾。秀山の生母。

・任雪堂(ちん・せつどう)
演:徐海喬(シュー・ハイチャオ)
沈翠喜の夫。曽宝琴の幼馴染。秀山の父。

・任秀山(じん・しゅうざん)
演:陳天雨(チェン・ティエンユー)
任雪堂と曽宝琴の息子。

・任如風(じん・じょふう)
演:李逸男(リー・イーナン)
任雪堂の異母弟。

・李照(り・しょう)
演:王雨(ワン・ユー)
蘇州織造局の高官。

 

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第1話 嵐の前触れ

 

清越坊(せいえつぼう)は蘇州でも有数の織物工房。

沈翠喜(ちん・すいき)は幼い頃に織物の名家・任家に引き取られ、緙絲の職人になりました。高い技術を身に着けた沈翠喜は跡取りの妻として認められて任雪堂(じん・せつどう)と結婚。沈翠喜は清越坊の女将として運営にもたずさわり、蘇州でも名を知られた存在になりました。

あるとき。翠喜はもの凄い勢いで山塘街のある家に向かいました。翠喜が家に踏み込むとそこには夫の任雪堂と曽宝琴(そ・ほうきん)がいました。

曽宝琴は名家の出身。任雪堂と曽宝琴は将来を近いあった仲でしたが。曽家が没落。任雪堂は沈翠喜と結婚後も別宅に曽宝琴を住まわせていたのでした。

沈翠喜は曽宝琴をひっぱたくと任雪堂と別れさせました。曽宝琴は侍女として置いてほしいと言いますが、沈翠喜は拒否。任雪堂を家に連れて帰ります。家では沈翠喜が乗り込んでいったことが話題になっていました。

一方。任雪堂の異母弟・任如風(じん・じょふう)は、今日も賭場にやってきて遊んでいました。そこで任如風は広州から来たという商人・張颷と出会いました。任如風はあそぶ金がなくなたので張颷から借りてしまいました。その後、任如風はうまい儲け話があるというので乗ってしまうのですが。

感想

曽宝琴の親が罪人になって、曽宝琴は投獄されたあと行院(遊女のいる所)で働かされていました。曽宝琴の身の上は気の毒ですが。任雪堂は既婚者ですし。役人の任雪堂が売春をすれば罪になります。それにもましてだらしないのが任雪堂。任如風は遊び人。沈翠喜は大変な家の男と結婚させられたものです。1話から苦労しかない沈翠喜ですが、これからどうやって乗り越えていくのか楽しみです。

 

第2話 任家の危機

 

任如風は張飈と生糸の取引をしていましたが。そこに役人がやってきたので張飈は逃げてしまいました。実は張飈は証人ではなく、海賊でした。

清朝では海禁令(鎖国のこと)が出ているので民間人が海外と勝手な取引をするのは禁止。まして海賊との取引は重罪です。罪が明らかになれば一家お取り潰しになるのです。

沈翠喜と任雪堂は任家を守るため、如風を任家の系図から抹消しようとしました。如風の母・陳暁紅は倒れてしまいます。でも仮病でした。

一方、曽宝琴は任雪堂の援助で贅沢して暮らしていましたが。任家があぶないと知ると道連れになるのが嫌なので侍女とともに逃げ出しました。しかし任雪堂に見つかってしまいます。任雪堂は曽宝琴にはもう昔のような愛情はないのだと落胆するのですが。なんと曽宝琴が身ごもっていると知らされます。

 

感想

沈翠喜が心配した通り、曽宝琴は投獄と行院にいたせいで性格が変わっていました。金遣いは荒いし、物を盗むし。当時の中国で女性のおかれた立場を考えれば曽宝琴ばかりを責めることはできません。

それはそうと。曽宝琴が妊娠しているということは任雪堂の子供ができたということ。大きな問題になりそうです。

 

第3話 妾の本分

 

任雪堂は半年ぶりに曽宝琴の所に行きました。沈翠喜は張颷のこともあり任雪堂と相談したいのですが、相手にしてもらえません。一人寂しく寝床に入るものの、織機の所に行って落ち着かせるのでした。

任雪堂が戻ってきました。雪堂は出産間近の宝琴を妾として任家に迎え入れると言います。沈翠喜の言い分は紀行としません。

宝琴を家に迎える準備が進められました。侍女が鮮やかな赤い灯籠をつけようとすると、沈翠喜は叱りつけました。曽宝琴のもとには婚礼衣装が届けられました。でも宝琴はくすんだ色の衣装が気に入りません。曽宝琴は文句を言いますが、沈翠喜は相手にしません。曽宝琴は任雪堂に泣きつきました。任雪堂は沈翠喜を説得しようとしますが妾の本文をわきまえるべきと、逆にたしなめられます。

任家では曽宝琴が暮らす場所も作られました。幽閉同然のあつかいに沈翠喜も名家のしきたりを批判。そして出入りできるように扉を付けさせるのでした。それを知った任雪堂は沈翠喜を見直すのでした。

 

感想

この回は「名家のしきたり」とやらが紹介されます。纏足と同様に漢民族の名家の間で広まっている慣習です。ひどいと思うかもしれませんが実際にはもっとひどかったようです。妾とは名ばかりで実際には自由を奪われ人間扱いされていません。正妻からは虐待を受けることもあったようです。まともに再現したらテレビ放映できないでしょうね。

でも沈翠喜は厳しいけど理解力があり、妾を虐待する人でなくてよかったです。

 

第4話 女将の宣言

 

任雪堂は丹徒にでかけたところを張飈に襲われ行方不明になりました。沈翠喜は生き残った書硯から事情を聞き、張飈の背後には蘇州の官吏がいると考えます。そして任家の者を総動員して任雪堂を探しました。

しかし雪堂は見つかりません。やがて長老たちが任家にやって来ました。長老たちは雪堂が失踪して見つからないので、当主の座を如風に譲って翠喜は女将の座を退くべきというのです。

でも沈翠喜はすんなり長老たちのいうことを聞くつもりはありません。まだ幼い雪堂の子・秀山を新しい当主にすると宣言しました。その後、翠喜は秀山を引き取るために山塘街に行きました。でも曽宝琴も自分が産んだ子を渡すつもりはありません。翠喜と宝琴は激しい公論になりましたが、翠喜が強引に秀山を連れ去ってしまいます。

我が子を奪われ怒った宝琴は翠喜に復讐するため、蘇州織造局の高官・李照に会うのでした。清越坊を潰してでも我が子を取り返すという宝琴に、困った顔をしつつも李照は協力することにします。

感想

よその家の事なのになんでいちいち長老たちが口出して来るんでしょうね。宝琴の怒る気持ちもわかりますが。翠喜にも立場があるし、難しいところです。

 

第5話 反撃開始

 

沈翠喜(しん・すいき)は織り元の当主たちを集めてここ数年生糸の価格が高騰しているのは有力者たちが買い占めているせいだと言いました。そして組合を作って適性な価格にすれば糸卸も織元も安定した価格で取引できると提案。四大織り元と糸卸を含めた組合を作ることになりました。

曽宝琴(そ・ほうきん)は蘇州織造局の高官・李照(り・しょう)を訪ね、組合を潰すので息子の秀山を弟子にしてほしいと頼みます。そして任如風に清越の名前を借りて絹織り工房を開くことをお願いします。それに対して任如風は了解しました。

沈翠喜は蘇州の知府・曹文彬と面会しました。すると曹文彬は蘇州で競技会が開かれそこで優勝した者は蘇州の新しい絹織りの領織になると伝えたのでした。

李照によって競技会が開催されました。沈翠喜はもちろん出席します。ところがそこに現れたのは「清越小坊」の名を語る曽宝琴でした。

 

感想

曽宝琴と李照は知り合い(同門)なんですね。兄弟子でもある李照の力を借りて沈翠喜への仕返しを企むとは。李照は高官なだけになかなか侮れません。中国ドラマの競い合いってたいていは不正が付きものですが。李照と曽宝琴はなにかを仕掛けてくるのでしょうか。

 

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