中国ドラマ「長歌行」の46・47・48・49話(最終回)あらすじとネタバレ感想記事です。
いよいよ最終回です。
鉄勒部の赤合は可敦 奕承の回し者で結盟を壊そうとしていました。李長歌は可敦のたくらみに気づき皓都とともに彼女の手下を捕まえます。
皓都が屋敷に戻ると杜如晦が待っていました。皓都は勝手に兵を動かしたことを叱られると思いましたが、逆に杜如晦は皓都を褒め正式に杜家の息子として迎えます。さらに皓都は駙馬都尉に任じられ、李楽嫣と結婚することになりました。
一方、四方館では盟約を結ぶために使者が集まっていましたが。そこに可敦がやって来ました。そして弥弥古麗が李長歌は唐の皇太子だった李建成の娘だとバラしてしまいます。
阿詩勒隼は太宗 李世民のところに連れて行かれ、李長歌とともに長安で暮らせと言われますが、断ります。そんな阿詩勒隼に李世民はある提案をするのでした。
一方、李承乾は友と信じていた晟辛が密偵だとしりショックを受けるのでした。
長歌行 主要人物
李長歌(り・ちょうか)/永寧郡主
演:ディリラバ
阿詩勒隼(アシラ・シュン)
演:呉磊(ウー・レイ)
皓都(こう・と)
演:劉宇寧(リユ・ユーニン)
李楽嫣(り・らくえん)
演:趙露思(チャオ・ルースー)
魏叔玉(ぎ・しゅくぎょく)
演:方逸倫(ファン・イールン)
阿詩勒 涉爾(アシラ・シャアル)
演:庫都斯江 艾尼娃爾
奕承公主(きんしょうこうしゅ)/可敦
演:楊明娜
第46話 託した願い
漠北の使者に李長歌が唐の皇太子 李建成の娘だったことが知られてしまいました。太宗 李世民は李長歌の行いは唐とは無縁で復讐のためにやっていると説明。さらに小可汗 阿詩勒涉爾が釈放されたのは阿詩勒部に囚われていた各部族の人質を解放したからだと言いいました。すると鉄勒部の者が立ち上がり、盟約を結び。盟約のためにやって来たのだから手ぶらで帰るわけにはいかないと言います。そして他の部族も唐と盟約を結ぶのでした。
その後、李世民は李長歌に会って母の死について話しました。玄武門の変のとき長歌の母は李世民に殺されたのではなく自害したのだと聞かされます。でも長歌は長安にとどまろうとはせず、阿詩勒隼を助けるために定襄に行くことを決意します。
長安を出る前。長歌は母の墓を訪れました。すると隼の手紙を見つけます。隼の求婚を受けた長歌は母の墓に盃をあげ、これからは隼が夫になると母に報告するのでした。
阿詩勒隼は可敦の奕承に引き渡されました。奕承は獄中の隼に鷹師部を動かすように言いますが、隼は断ります。すると奕承は拷問を受け傷だらけの穆金をつれてきて・・・
感想
唐との漠北の部族との同盟が成立。一緒に阿詩勒部に立ち向かうことができるのはいいのですが。李長歌個人としては、李世民から母は自害したと言われても、はいそうですかと素直には信じられませんよね。
史実では李世民は玄武門の変で殺害した兄弟の妻や側室、たちを捕らえて自分の後宮に入れました。そうなるくらいなら自害を選ぶという人もいたかもしれません。
第47話 鷹の反撃
阿詩勒隼と可敦の奕承公主が言い争っているとそこに阿詩勒渉爾がやって来ました。彼は母の話をずっと聞いていたのです。全ては前王朝の隋のためにやったという奕承公主に対して、阿詩勒渉爾は狂っていると思うのですが、逆に軟禁状態になってしまいます。
可敦は阿詩勒隼を延利可汗に会わせました。そして阿詩勒部のために鷹師を動かし集結させるように要求します。隼は可汗と穆金の治療を引き換えに鷹師を動かすのを認め、隼は穆金に軍令を渡しました。
定襄の宮殿の前に兵たちが集まりました。自力で動けない延利可汗の出席のもと、出陣の盃を受けるため穆金は可汗に近づきました。すると穆金は護衛の兵士を斬り可汗を助け出しました。密かに準備していた兵士たちも加わり可汗を救出。身柄を李靖に引き渡しました。
鷹師の反逆を知った可敦は激怒。隼を公開処刑しようとします。
そのころ、李長歌は仲間たちと合流、隼が処刑されると知った長歌は定襄に潜入するのでした。
王宮にいる弥弥古麗は隼の処刑を阿詩勒渉爾に報告。渉爾は母に会って隼の処刑を思いとどまらせようとするのですが。そのとき窓の外に孔明灯が上がっているのを見つけました。それは李長歌の合図でした。阿詩勒渉爾たちは受け取った情報をもとに隼の救出のために動き出すのでした。
感想
延利可汗を助けたのはいいのですが、阿詩勒隼の処刑が決まってしまいました。李長歌たちhどのようにして助けるのでしょうか。渉爾は母の本心に気づきショックでしょうね。
第48話 決死の逃走
以前、弥弥古麗は李長歌に可敦から脅迫されていると告白しました。でも長歌は弥弥古麗を信じ、彼女に可敦の言う通りに行動するよう依頼。可敦の信頼をえて情報を引き出していました。
阿詩勒隼の処刑の日がやって来ました。
長歌と緒風は弥弥古麗の情報をもとに王宮に潜入し、阿詩勒隼を救出する予定でした。ところがそこに阿詩勒涉爾が現れます。そこで李長歌は涉爾を人質にして大殿に向かいます。緒風たちは二手に分かれて步真と彌彌を探し、もう一方は蕭皇后とその孫を救うために行動します。
長歌は涉爾を人質にして大殿に連れて行き、可敦に隼を釈放するよう要求します。可敦は涉爾を解放するように求めました。
隼が解放され、長歌も涉爾を放しました。隼は長歌を連れて逃げ出すと、涉爾は刀を手にして可敦に隼たちを逃がすように脅します。可敦は涉爾が母である自分を殺すはずがないと思い、雷蒙に追わせました。しかし涉爾は自らに刃を突き立て死を選ぼうとするのでした。
奕承は涉爾が李長歌と共謀していたことを知り逆上。涉爾に自分を殺すよう命じます。でも涉爾は手を下せず、可敦は雷蒙に隼を殺害するよう命じます。
王宮から脱出しようとづつ長歌と隼に弥弥古麗が合流、道案内をしますが。追いかけてきた雷蒙の矢をうけてしまい弥弥古麗は倒れてしまいます。
感想
涉爾はいいやつですね。根っからの悪人ではなく隼に勝ちたい、父に認めてもらいたいともがいていただけなんですよね。それが母の復讐心によって歪んでしまったのでしょう。
なんとここで弥弥古麗が犠牲になってしまいました。穆金の腕の中だったのがせめてもの救いでしょうか。
第49話(最終回)未来の旅路へ
李長歌と阿詩勒隼たちは定襄を無事脱出。隋王たちを長安に護送する魏叔玉に感謝を伝えて別れました。
夜。李長歌と阿詩勒隼は木の上で話をしていました。長歌は母の墓で見た求婚の手紙を思い出しました。隼が長歌の答えを聞くと、長歌は堅苦しい手続きは必要なく、一緒にいれば充分だと言います。そんな長歌を隼は抱きしめ、彼女の額にキスするのでした。
その後、阿詩勒隼は鷹師を率いて定襄軍を追撃しました。阿詩勒隼が追いつくと阿詩勒渉爾は隼との一騎打ちを望みます。戦いの中で隼は渉爾に殺意がないのを知り、渉爾を許しました。そして狼師とともに好きなように生きるように言うと彼らを見送るのでした。
そのころ穆金は雷蒙率いる部隊と戦い、雷蒙を倒し弥弥古麗の敵を討ちました。
李靖が率いる唐軍には皓都が合流。攻勢を強めます。そして阿詩勒部に脅されてい部族は戦いをやめました。
ところが可敦の姿はどこにもありません。李長歌は定襄の王宮に入るとそこに可敦がいました。可敦は長歌に自分の過去を話しました。長歌は唐に降伏するよう言いますが、可敦はそれを拒否すると火を付けて長歌もろとも自害をはかります。そこに阿詩勒隼がかけつけ燃え盛る王宮に飛び込んでいきました。
その後。太宗李世民のもとには李靖によって李長歌と阿詩勒隼の死亡の報告が届きました。
でも李長歌と阿詩勒隼は生きています。二人は新しい人生を歩み始めるのでした。
終わり。
感想
奕承公主の過去が明かされました。彼女にも悲しい想いがあり、それがここまでのことをする力にもなったのでしょう。
このドラマにはモデルになった人物がいるので紹介します。
李長歌のモデルになったのは定襄県主。
定襄県主は李建成の娘ではなくて隋の臣下だった李孝珉の娘。母は韋珪。李孝珉は煬帝に反乱を起こして処刑されるのですが、韋珪は李世民の側室になってのちに韋貴妃になります。定襄県主は李世民の養女として育てられ、突厥から降伏した阿史那忠と結婚します。
阿史那忠は突厥の王族。
唐と突厥との戦いで唐に降伏した人物です。
阿詩勒渉爾のモデルになったのは阿史那 社爾。
義成公主と阿史那社爾は実の親子ではありません。実際には息子ではなく夫をそそのかして唐と戦い隋の復興を目指していたようです。ドラマではありがちな展開になってますが、史実の彼女はドラマよりもやり手の女性だったかもしれません。
奕承公主のモデルになったのは義成公主という人物。
素性はよくわかりませんが隋の皇室出身。夫が次々と死亡してその度に新しくなった可汗の妻になった人物。最終的に頡利可汗の妻になり隋を復興させるために唐に戦いを挑みました。
涉爾のモデル・阿史那 社爾は突厥から唐に降伏し数々の戦いで功績をあげた将軍
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