太宗 イバンウォン ドラマ6・7・8・9・10話 鄭夢周の暗殺と李成桂の即位、激動の新王朝誕生

韓国ドラマ「太宗 イ・バンウォン~龍の国~」の第6・7・8・9・10話では固い絆で結ばれていたはずの仲間たちが敵味方に分かれて戦い、ついに新しい王朝が誕生しました。

これまで理想を語り合ってきた仲間が、ある者は流罪となり、ある者は刃を向けられるという、見ていて胸が締め付けられるような展開の連続です。

一族の命運を背負って泥をかぶる決意をした息子バンウォンと、それを許せない父イソンゲの対立は見逃せません。

この記事では、高麗の終りから朝鮮の幕開けまでに起きた愛憎入り混じるドラマを紹介します。

他のエピソードは 太宗イバンウォン あらすじ一覧 をご覧ください。

6~10話の内容

  • 第6話:盟友だったチョン・モンジュが王室側に回り、チョン・ドジョンを政治の表舞台から追放する。
  • 第7話:流罪となった師を想うイ・バンウォンが、母・ハン氏の死を経てチョン・モンジュとの決別を悟る。
  • 第8話:落馬で重傷を負ったイ・ソンゲの窮地を、イ・バンウォンが危険を顧みず救出し都へ連れ帰る。
  • 第9話:一族を守るため、イ・バンウォンが善竹橋でチョン・モンジュを殺害し、父・イ・ソンゲの激しい怒りを買う。
  • 第10話:イ・ソンゲが初代国王として即位するも、功労者であるはずのイ・バンウォンらを排除し、幼い末子を世子に指名する。
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第6話 鄭夢周の反撃と李成桂の葛藤

チョン・モンジュは恭譲王の味方に

イ・ソンゲは、理想の国作りをともに進めてきたチョン・モンジュが自分たちのもとを去り、高麗王室を守る側に回ったことに大きな衝撃を受けました。チョン・モンジュは恭譲王を補佐。イ・ソンゲの勢力を抑え込もうとしました。

イ・ソンゲはチョン・モンジュを失いたくありません。そのため強硬な手段に出ることができず、苦悩しました。

チョン・モンジュによるイ・ソンゲ派の追放

チョン・ドジョンは、チョン・モンジュを諦めきれないイ・ソンゲの様子を見て、大業が失敗に終わるのではないかと危機感を強めます。その懸念は的中しました。

チョン・モンジュは捕らえられていたイ・セクらを釈放。逆にチョン・ドジョンを弾劾して政治の表舞台から追放しました。かつての同志による容赦ない攻撃。改革派は一気に解体の危機を迎えたのでした。

 

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第7話 鄭道伝の流刑と母韓氏の最期

チョン・ドジョンの失脚と流罪の決定

チョン・モンジュによる厳しい弾劾を受けたチョン・ドジョンの処分が決まりました。死罪は免れましたが、チョン・ドジョンは流罪になりました。

新しい国の設計図を描いていた師が失脚。その知らせを聞いたイ・バンウォンたち李家の兄弟は、チョン・モンジュへの怒りを強めます。

母 ハン氏の危篤と息子たちの再会

イ・バンウォンたちの母・ハン氏が危篤になりました。各地に散っていた5人の息子たちは、急いで母のもとへ駆けつけます。

ハン氏は最期まで家族の行く末を案じました。そして息子たちに見守られながら、55歳で息を引き取りました。イ・バンウォンは母を失った喪失感のなかで、悲しみに暮れたのでした。

チョン・モンジュの弔問とイ・バンウォンの決断

母の葬儀の最中。チョン・モンジュが弔問のために李家を訪れました。

イ・バンウォンは一時は剣を手に取り、チョン・モンジュを殺害しようと考えました。しかし母の死の直後ということもあり、その場では見逃します。

でも二人の間にあった絆は完全に断たれました。もはや後戻りできない対立関係に入ったのでした。

 

第8話 鄭夢周の粛清と李芳遠の強行突破

イ・ソンゲの落馬とチョン・モンジュの動き

イ・ソンゲは、元から帰国する高麗の世子を迎えるため開京を出ました。しかしその帰り道、馬から落ちて重傷を負います。意識不明になるほどの事態でした。

この知らせを受けたチョン・モンジュは、すぐに行動を起こしました。恭譲王を動かし、イ・ソンゲ派の重臣たちを次々と官職から退かせます。イ・ソンゲの勢力を削ぎ落とそうとしたのです。

イ・バンウォンによる父の救出と帰還

父の危機を知ったイ・バンウォンは、すぐに現場へ向かいました。チョン・モンジュの追手が迫る危険な状況でしたが、イ・バンウォンは父を担ぎ出します。そして強引に都へ連れ帰りました。

屋敷に戻ったイ・ソンゲは意識を取り戻しました。息子の行動力を認めながらも、命を危険にさらした軽率さを戒めたのでした。

イ・ソンゲの存在が与える圧力

イ・ソンゲが都に戻ったことで、恭譲王やチョン・モンジュの計画に狂いが生じました。イ・ソンゲが生きて屋敷にいる。その事実は王にとって大きな心理的負担になりました。

王はイ・ソンゲ派の者たちをすぐに処刑できなくなります。形勢は再び膠着状態へと持ち込まれたのでした。

 

第9話 李芳遠が鄭夢周を殺害!激怒する李成桂

イ・バンウォンの決断とチョン・モンジュの暗殺

イ・バンウォンは、父のイ・ソンゲが反対するなか、チョン・モンジュの殺害を決意しました。チョン・モンジュを生かしておけば、捕らえられたチョン・ドジョンらが処刑され、李一族も滅ぼされると考えたからです。

イ・バンウォンは善竹橋でチョン・モンジュを待ち伏せしました。そしてついに暗殺を実行したのです。

イ・ソンゲの激怒と息子たちの暴走

チョン・モンジュの死を知ったイ・ソンゲは、自分の信念を汚したイ・バンウォンに激しく怒りました。

さらに次男のイ・バングァらが、チョン・モンジュの首を街中に晒しものにしました。この行為は、尊敬を集める儒学者を辱めるものです。民の反感を買いました。

イ・ソンゲは息子たちのあまりに過激な振る舞いに絶望します。そして彼らに屋敷への出入りを禁じたのでした。

カン氏の立ち回りと孤立するハン氏の息子たち

イ・ソンゲの後妻であるカン氏は、怒り狂う夫をなだめました。息子たちを許すよう促します。

しかしこれは、息子たちの将来を思っての行動ではありません。カン氏は自身の子供たちを次の王位に就けるための準備として、イ・バンウォンらハン氏の息子たちの評価を下げる機会をうかがっていたのでした。

民や李成桂は怒っているのに、李芳果たちにはその怒りがわからないのでしょうか。それに対してカン(康)氏はしたたかです。ソンゲに息子たちを許すように言ってますが、本心ではないのですね。

 

第10話 李成桂が王に即位!父に拒否される李芳遠たち

王大妃への圧力と恭譲王の廃位

チョン・ドジョンは、大勢の臣下を引き連れて王大妃のもとへ向かいました。恭譲王を廃するよう、強い圧力をかけます。

王大妃は抵抗しようとしました。しかし最終的には折れ、恭譲王と世子の廃位を認めました。王大妃はイ・ソンゲに対し、王位に就くよう要請する書状を出すことになります。

イ・ソンゲの即位と息子たちの排除

要請を受けたイ・ソンゲは、ついに新しい王朝の王として即位しました。しかし祝賀の席に、イ・バンウォンらハン氏の息子たちの姿はありません。

イ・ソンゲは「チョン・モンジュを殺害した者たちは不要だ」として、実の息子たちの出席を拒みました。イ・バンウォンは王宮の外で、自分が築き上げたはずの新国家から締め出される現実を突きつけられたのでした。

世子指名とカン氏の思惑

イ・ソンゲはカン氏の息子、イ・バンソクを世子にすると宣言しました。重臣たちは年長の息子たちを差し置いた決定に戸惑いますが、カン氏は決定を急がせます。

イ・ソンゲはハン氏の息子たちへの不信感を強めていました。幼いバンソクを後継者に据えることで、自分の理想とする国作りを進めようとしたのです。

李成桂が王になれたのは息子たちが動いたおかげもあるのですが。李成桂にはそのやり方が気に入らないようです。したたかなカン氏に載せられてのも気づかすにバンソクを世子にしようとするとは。よほどバンウォンたちが気に入らないようです。

 

10話までの感想

第9話の善竹橋のシーンは何度見ても複雑な気持ちになりますね。イ・バンウォンからすれば「こうするしかなかった」という切実な思いだったはずですが、名誉や理想を重んじるイ・ソンゲにとっては、自分の顔に泥を塗られたような屈辱だったのでしょう。

最初は「父のために尽くしたバンウォンが報われなさすぎる!」と感じていましたがドラマが進むにつれて、カン氏のようなしたたかな人物が入り込む隙を作ってしまったのも、バンウォンの焦りだったのかもしれないと思いました。

理想を掲げる父と現実を見て動く息子。新王朝という大きな成果を手に入れた瞬間に家族の絆が音を立てて崩れていく様子が皮肉で、権力の恐ろしさを思い知らされますね。

 

太宗イバンウォン 主要人物

・イ・バンウォン(李芳遠)
イ・ソンゲの五男。非情な手段で新国家への道を切り拓くが、父から疎まれ権力の外側に追いやられる。

・イ・ソンゲ(李成桂)/ イ・バンウォンの父。
朝鮮の初代国王。理想を重んじるあまり、チョン・モンジュを殺した息子たちを拒絶し孤立する。

・チョン・モンジュ(鄭夢周)
高麗最後の忠臣。李成桂の親友でありながら、王室を守るためにかつての仲間に牙を向き、善竹橋で散る。

・チョン・ドジョン(鄭道伝)
新国家の設計者。チョン・モンジュの策略で流刑となるが、のちに復帰し新王朝の基盤を固める。

・康氏(カン氏)
イ・ソンゲの後妻。夫を巧みに操り、自分の息子を世子に据えることでハン氏の息子たちを追い詰める。

・恭譲王(コンヤンワン)/ 高麗第34代国王。
高麗の最後の王。イソンゲ達の圧力に負けて王座を失う。

 

 

 

・太宗イ・バンウォン あらすじ一覧

 

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韓国ドラマあらすじ
この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ

著者 自画像

京都在住。50本以上の中国歴史ドラマを視聴、レビュー記事を執筆。2017年より歴史サイトを運営。その経験を活かして他のサイトにはない歴史ネタや、分かりやすい解説を心がけています。

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