永楽帝 大明天下の輝き 第33・34・35・36話ネタバレとあらすじ感想

永楽帝 あらすじ・ネタバレ 中国時代劇あらすじ

中国ドラマ「永楽帝~大明天下の輝き~」の第33・34・35・36話ネタバレとあらすじ感想の紹介記事です。

明朝の初期を舞台に明朝最大の領土を獲得した第3代皇帝 永楽帝のドラマ。

皇太子 朱標が亡くなり。その子・朱允炆が皇太孫になりました。

洪武帝は建国に功績のあった凉国公 藍玉は謀反の罪で処刑。またまた粛清を行います。

そして年月が経ちました。

洪武帝の最期が迫り、後継者の朱允炆と朱棣の関係が怪しくなってきました。なにか起こりそうです。

永楽帝 ドラマのネタバレとあらすじ 全話一覧

 

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永楽帝 主要人物

・朱棣(しゅ・てい)/燕王
演:馮紹峰(ウィリアム・フォン)
子役:成毅

・徐妙雲(じょ・みょううん)
演:穎児(イン・アル)
子役:雨婷児

・朱元璋(しゅ・げんしょう)/洪武帝/太祖
演:陳宝国(チェン・パオグオ)

・朱允炆(しゅ・いんぶん)/建文帝
演:陳喆倫

・朱樉(しゅ・そう)/秦王
演:錢泳辰

・朱棡(しゅ・こう)/晋王
演:李雨軒

 

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第33話 切なる願い

 

朱高熾に男児が誕生。朱棣は朱瞻基と名付けました。1年後。洪武帝 朱元璋は朱瞻基や他の孫たちを都に呼んで方孝孺に教育させようと考えていました。しかし朱元璋の病状が悪化。今年を乗り切れないかもしれないと告げられます。

父の命が少ないと知った燕王 朱棣は都に行って父に会いたいと思いますが、道衍に止められます。晋王は朱棣に息子たちを託し病死。皇太孫 朱允炆は晋王と燕王が密会していたことを知り、朱元璋に報告します。

洪武帝 朱元璋が崩御。朱允炆が即位するのでした。

感想

洪武帝 朱元璋が亡くなりました。晋王たち朱棣の兄たちも病死。残されたのは若い朱允炆と洪武帝の子で一番実績があり軍事力をもつ朱棣。これは何か起こりそうですね。

ドラマでは晋王は死に際に朱棣と会って子や臣下を託そうとしています。それを知った朱允炆は朱棣を警戒。父の死を知った朱棣が南京に向かいますが、朱允炆の命令で阻止されていますが。歴史書も似たようなことが起こりました。

歴史上。このとき洪武帝は遺言で諸王は都に来ず領地で喪に服すよう命じていました。でも朱棣はそれを破って兵を引き連れて都の近くまで来ました。でも朱允炆は兵を率いての入場は拒否。すると朱棣は兵を引き連れて帰ったといいます。そりゃ兵を引き連れて来れば朱允炆も警戒するでしょう。

ドラマでは朱棣に同情的にアレンジされているようです。

 

第34 話 新政の始まり

 

建文帝(けんぶんてい) 朱允炆(しゅいんぶん)が即位。若い建文帝を側近たちが補佐していました。

道衍は朱棣に先帝の遺詔の写しを見せ、朱棣が指揮できるのは王府を護衛する三衛兵馬だけだと伝えます。

新政をはじめた建文帝は皇帝に権力を集中するため削藩を実施。まず叔父の周王を排除。その後四人の王を連続して削減しました。湘王 朱柏と妃は怒りのあまり死亡。建文帝はさすがに驚きましたが、方孝孺は朱柏を罪人としてでっちあげ朝廷の決定を正当化します。

朱棣は湘王の死を聞いて悲しみのあまり吐血。鉄鉉と盛庸も朝廷から追放されました。その後、燕王府では、ガチョウを飼い始めます。それは地下の鍛冶室の音を隠すためでした。

感想

建文帝が燕王の3人の息子を人質にしていますが。実際には燕王が時間稼ぎと朝廷に逆らう意思はないと思わせるために派遣したようです。朝廷は3人の子らを人質にしようとしたようですが。内部でも反対意見があり3人とも返しました。朝廷は燕王を信用せず排除を決定しました。3人の息子を人質にしなかったのは建文帝の甘さですね。

結局、建文帝は藩王たちを削減し始めました。そりゃそうです。

中国や朝鮮の王朝の初期に若い皇帝が即位。前の世代の働き盛りの叔父たちがいた場合。たいていは争いになってます。「年長者が偉い」「前の世代が偉い」儒教社会ではたとえ皇帝でも親世代の方が立場は上。若い建文帝はそれだけでもプレッシャーを受けるのに。叔父たちは大きな軍事力を持っている。

これは臣下を信用せず息子たちに武力を与えすぎた洪武帝の失策。おかげで孫が苦労するのです。せめて皇帝を補佐する有能な臣下や将軍がいればいいのですが、洪武帝が粛清しまくったおかげでろくな臣下がいない。いずれ藩王を削減しなければいけないにしても、まだ早すぎます。

 

第35 話 決断の時

 

燕王 朱棣の息子たちが北平に戻りました。でも建文帝は兵の異動を命令。朱棣が動かせる兵は減ってしまいます。そして朝廷は9万の兵を北平の外に配置。

建文帝 朱允炆は道衍と燕王府の宦官を逮捕するよう張大人と謝大人を派遣。朱棣は彼らを斬首。1399年7月。朱棣は800人の親衛隊を率いて挙兵。途中で次々に兵が合流。ついに靖難の役が始まりました。

感想

建文帝が即位してから展開が早い。中国韓国ドラマによくある終わりが近づくほど展開が早くなるパターンでしょうか。

それはともかく。歴史上有名な「靖難の役」の始まりです。

朝廷は燕王取り潰しを決めているので軍を派遣。追い詰められた燕王は挙兵してしまいます。

朝廷の重臣たちは強行に諸王削減をすすめているのですが。建文帝はところどころに優しい面が出て叔父を殺したくないと考えてしまいます。一旦、動き出してしまったら一気にやってしまわないと下手に情をかけると自分がやられるのに。そこが戦争を知らないお坊ちゃんなんですね。

 

第36 話 火中の栗

 

朱棣は雄県と莫州を攻略。それを知った長興侯 耿炳文は真定郊外で顧成の軍と合流。しかし耿炳文の軍を朱棣が奇襲。耿炳文は逃げ、顧成は捕らえられました。

朱棣は耿炳文との戦いが長引くのを避けて撤退。顧成は燕王妃からもてなしを受けて燕王の側に寝返ってしまいます。それを知った建文帝 朱允炆は顧成らを捕らえ、処刑するよう命じるのでした。大将軍 耿炳文は朱棣の攻撃を耐えていましたが。朝廷では耿炳文を交代させることになりました。

そして徐妙雲の計略が成功。後任の大将軍には李景隆が選ばれました。

感想

歴史上は「叔父殺し」をしたくないという建文帝の無茶な命令のせいもあって、耿炳文率いる討伐軍は士気もあがらず苦戦。数の少ない燕王軍に敗退してしまいます。でも耿炳文はこの時期の将軍にしては有能です。燕王軍の攻撃を耐えしのでいました。彼のもとにはまだ10万の兵がいますから、ここで体勢を立て直せば燕王軍に大きな被害を与えることもできたはずです。

ここで朝廷が致命的なミス。なんと耿炳文を解任して李景隆を後任の大将軍に任命。李景隆は実戦の経験がほとんどなく、親の七光りで出世した人物。

燕王妃の計略は作り話ですが。そういう話でもないとなんで李景隆のような無能な人物に交代させたのか理解に苦しむ人選でした。李景隆を派遣するくらいなら耿炳文に続けさせたほうがはるかにマシです。

これも洪武帝のせいで極端な人材不足になった朝廷の脆さですね。

 

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