ヘチ 王座への道 あらすじ ネタバレ 全24話まとめ【最終回まで】

韓国時代劇『ヘチ 王座への道』は、のちに朝鮮王朝第21代国王・英祖となる延礽君(ヨニングン)の若い時代を描いたドラマです。

ヨニングンは粛宗の息子ですが、母・淑嬪崔氏の身分が低かったため、朝廷では王になる人物とは思われていませんでした。ところが粛宗の後継者をめぐる争いに巻き込まれ、密豊君(ミルプングン)の殺人疑惑や老論・少論の対立、兄・景宗との関係に直面していきます。

王を目指していたわけではなかったヨニングンが、なぜ王位を継ぐ決意をしたのか。英祖になった後、李麟佐(イ・インジャ)の反乱にどう立ち向かったのか。ヨジ、パク・ムンス、タルムンたちとの関係も、このドラマの見どころです。

この記事では『ヘチ 王座への道』全24話のあらすじとネタバレを、物語の節目ごとに紹介します。最終回の結末や主要人物のその後、ドラマに登場する事件と史実についても紹介しています。

→ヘチのあらすじ・登場人物・史実をまとめたページ

 

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ヘチ 王座への道 あらすじとネタバレ

『ヘチ 王座への道』の主人公は朝鮮王朝第19代国王・粛宗の息子、延礽君(ヨニングン)です。ヨニングンは王子ですが、母・淑嬪崔氏の身分が低かったため朝廷では王になる人物とは思われていませんでした。

粛宗の晩年、朝廷では世子イ・ユンに跡継ぎがいないことが問題になります。老論と少論が対立する中、昭顕世子の子孫にあたる密豊君(ミルプングン)が新たな王位候補として注目されました。

しかしミルプングンには何人もの人を殺した疑いがありました。ヨニングンは司憲府の茶母ヨジやハン・ジョンソクたちとミルプングンの罪を明らかにしようとします。

ところがヨニングンは弟の延齢君(ヨルリョングン)を守るため、ハン・ジョンソクに不利な証言をしてしまいます。その後、延齢君と粛宗が相次いで亡くなり、ハン・ジョンソクも殺されました。ヨニングンは自分の判断が仲間を苦しめたことを後悔します。

粛宗の死後、世子イ・ユンが景宗として即位します。ところが景宗には子がなく、次の王を誰にするのかという問題は残ったままでした。ミルプングンも王座を諦めず、再び朝廷の争いに加わってきます。

ヨニングンはミルプングンが王になれば国が乱れると考え、自分が王位継承者になることを決意します。科挙の不正や人身売買事件に関わり、役人や両班の都合によって苦しめられる人々を目にしたことでヨニングンは国の仕組みそのものを変えたいと考えるようになりました。

やがて景宗はヨニングンを王位継承者の世弟に指名します。しかし老論と少論の対立は続き、ミルプングンもヨニングンを失脚させようと次々に策を仕掛けます。兄の景宗までヨニングンを疑うようになり兄弟の関係も悪化していきました。

ところが景宗が病に倒れて亡くなります。景宗の治療に関わっていたヨニングンには、兄を死なせたのではないかという疑いまでかけられました。それでもヨニングンは王位を継ぐことを決め、朝鮮王朝第21代国王・英祖として即位します。

王になった英祖には、さらに大きな問題が待っていました。李麟佐(イ・インジャ)が英祖の即位に反対する勢力を集めてミルプングンを新しい王として担ぎ上げて反乱を起こしたのです。

英祖はパク・ムンスやヨジ、タルムンたちと協力して反乱に対処します。李麟佐の軍を破った後は、老論や少論のどちらか一方に政治を任せるのではなく、各派から人材を登用する蕩平策を進めました。

『ヘチ』は身分や派閥によって人が扱われる朝鮮社会の中で、ヨニングンが失敗や後悔を経験しながら、どのような王になるべきかを考えて自分の人生を切り開いていくドラマなのです。

 

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ヘチ 全24話あらすじ一覧【ネタバレあり】

『ヘチ 王座への道』は、王位とは無縁だと思われていた延礽君(ヨニングン)が仲間たちと出会い、朝廷の不正や王位争いに関わりながら、朝鮮王朝第21代国王・英祖(ヨンジョ)になるまでを描きます。

ここからは全24話の主な出来事を、物語の節目ごとに紹介します。

第1話~第4話 ミルプングンの罪と粛宗の死

世子イ・ユンに子が望めないことが分かり、朝廷では次の王位をめぐる争いが始まります。老論派が王位候補として注目したのが昭顕世子の子孫・密豊君(ミルプングン)でした。しかしミルプングンには人を殺していた疑いがあり、ヨニングンは司憲府のヨジやハン・ジョンソクたちとその証拠を探します。
ところがヨニングンは弟ヨルリョングンを守るため、ミン・ジノンとの取引を受け入れ、ハン・ジョンソクに不利な証言をしてしまいます。その直後、ヨルリョングンと粛宗が亡くなり、ハン・ジョンソクも殺されます。ヨニングンは自分のせいで仲間を失ったことを悔やむのでした。

第1話「卑しい王子」
粛宗の後継者をめぐって老論と少論が争う中、母の身分を理由に軽んじられているヨニングンが都へ戻ります。ヨニングンはミルプングンが殺した人々を記録したという「計屍録」の存在を知りました。

第2話「あなたの名は」
ヨニングンと司憲府の茶母ヨジは、ミルプングンの罪を証明するため計屍録を探します。二人は狩り場でミルプングンと争い、殺人事件につながる手がかりをつかみました。

第3話「美徳の不運」
ヨニングンが司憲府で証言したことでミルプングンは捕らえられます。しかしミン・ジノンはヨルリョングンを王位候補として支持する条件として、ヨニングンに証言を撤回するよう迫りました。

第4話「運命がさまよう夜」
ヨニングンは弟を守るためハン・ジョンソクに不利な証言をします。その後、ヨルリョングンと粛宗が相次いで亡くなり、ハン・ジョンソクもウィ・ビョンジュに殺されました。

第5話~第8話 景宗即位とヨニングンの世弟冊封

粛宗の死後、世子イ・ユンが第20代国王・景宗(キョンジョン)として即位します。しかし老論と少論の争いは激しく、清から帰国したミルプングンも再び王座を狙い始めました。
ヨニングンはミルプングンを王にしてはいけないと考え、自分が王位継承者になる決意を固めます。科挙の不正を明らかにしたことで老論内部にも対立が起こり、景宗はヨニングンを世弟にする王命を出しました。

第5話「再び 生きた者へ」
景宗の時代となり、老論派は脱獄事件を利用して少論派を失脚させようとします。清から帰国したミルプングンも王になる意思を明らかにしました。

第6話「揺らぐ同盟」
ミルプングンが王位を狙う中、ヨニングンは自ら王位継承に関わることを決意し、老論のミン・ジノンに協力を求めます。一方、科挙に落ち続けるパク・ムンスは試験の不正を知り、景宗への直訴を試みました。

第7話「扇動の技術」
ヨニングンは科挙で老論の子弟が優遇されている事実を知り、儒生たちとともに不正を告発します。老論内部でもヨニングンを支持する者が現れ、ミン・ジノンの立場も以前ほど強くなくなっていきました。

第8話「反撃の序幕」
ヨニングンは刺客に襲われますが、タルムンに助けられます。その後、景宗に自分の考えを直接伝え、正式に王位継承者である世弟となりました。

第9話~第12話 殺主契事件と世弟への反発

世弟になったヨニングンを重臣たちは簡単には認めません。そんな中、清へ売られそうになった子どもたちと、主人を殺す者たちの集まり「殺主契」が関係する事件が発生します。
ヨニングンは両班を殺した少女をかばったため、自らも非難されることになりました。それでも少女たちがなぜ主人を殺さなければならなかったのかを調べ、人身売買や両班による搾取の実態を明らかにします。民の前で自分の考えを語ったことで、ヨニングンを支持する人々も増えていきました。

第9話「人の値打ち」
世弟となったヨニングンですが、重臣たちは講義にも出席せず、その地位を認めようとしません。一方、司憲府では人身売買についての捜査が始まりました。

第10話「黒い入れ墨の少女」
ヨニングンは妓楼でオ持平が少女に殺される場面を目撃します。少女の体には「殺主」の入れ墨があり、ヨニングンは人身売買と殺人事件の関係を調べ始めました。

第11話「命を懸けた民の思い」
ヨニングンは殺人を犯した少女をかばったため非難を浴びます。それでも民の前に立ち、子どもたちが清へ売られている現状や両班による搾取について語りました。

第12話「罪の取り引き」
殺主契事件を通してヨニングンを見る重臣たちの評価にも変化が現れます。一方、ミルプングンはタルムンに接触し、再びヨニングンを陥れる機会を狙っていました。

第13話~第16話 ミルプングンの謀略と失脚

民から支持されるヨニングンを見て、景宗は弟に王座を奪われるのではないかと疑い始めます。そこへ「世弟に国政を任せるべきだ」という上奏文が届き、兄弟の関係は悪化しました。
これを利用したミルプングンは、世弟が粛宗の実子ではないという噂まで広め、謀反事件を作り上げます。しかしヨニングンとミン・ジノンたちが協力したことで証言の偽りが明らかになり、ミルプングンとウィ・ビョンジュの罪が発覚しました。

第13話「眩惑」
世弟に国政を任せるよう求める上奏文が届き、景宗はヨニングンを警戒します。実際にはミルプングンが景宗と世弟を対立させるために用意したものでした。

第14話「決戦」
ミルプングンは景宗暗殺計画を作り上げ、捕らえた者たちからヨニングンの名前を引き出そうとします。さらにタルムンを使い、「世弟は粛宗の実子ではない」という噂まで広めました。

第15話「決戦II」
ヨニングンへの尋問が始まりますが、ミン・ジノンが証拠のない謀反事件だと指摘します。ヨニングンたちは偽りの証言を明らかにし、ミルプングンとウィ・ビョンジュを追い詰めました。

第16話「悪の痕跡」
逃げ場を失ったミルプングンは王宮で兵を斬り、ヨニングンまで道連れにすると叫んだ末に捕らえられます。景宗はミルプングンを流刑にした後、体調を悪化させ、ヨニングンに国政を任せました。

第17話~第18話 景宗の死と英祖即位

景宗の病状が急激に悪化します。ヨニングンはミルプングンが毒を使った可能性を疑い、内医院の薬を飲ませないよう命じました。しかし景宗が亡くなると、その判断が逆に「世弟が王を死なせた」という非難の材料になります。
自分に王になる資格があるのか悩むヨニングンでしたが、国を混乱させないため王位を継ぐことを決断。朝鮮王朝第21代国王・英祖が誕生しました。

第17話「悲しい使命」
景宗が重病となり、ヨニングンは内医院の薬に毒が混ぜられている可能性を疑います。治療方法を変更して兄を助けようとしますが、景宗はヨニングンに言葉を残して亡くなりました。

第18話「君主の資格」
少論派は景宗の死についてヨニングンを非難し、王になる資格はないと訴えます。それでもヨニングンは混乱を防ぐため即位を決断し、第21代国王・英祖となりました。

第19話~第20話 疫病とイ・インジャの反乱計画

英祖が即位した直後、清州から疫病が広がり、漢陽でも多くの民が倒れます。さらに流刑地からミルプングンとウィ・ビョンジュが脱走。背後では李麟佐(イ・インジャ)が英祖を倒すため、大規模な反乱を準備していました。
英祖は疫病に苦しむ民を直接励ます一方、パク・ムンスは清州で反乱軍の拠点を発見します。イ・インジャは英祖に不満を持つ勢力を集め、ミルプングンを新しい王として担ごうとしていました。

第19話「黒い災い」
疫病が漢陽まで広がり、流刑中だったミルプングンたちも脱走します。イ・インジャはミルプングンを王にするという名目で兵を集め、反乱の準備を進めていました。

第20話「黒い災いII」
英祖は疫病に苦しむ民のもとを訪れ、必ず助けると約束します。一方、清州にいたパク・ムンスはウィ・ビョンジュを発見し、山中に大規模な反乱軍の拠点があることを知りました。

第21話~第22話 李麟佐の乱と安城の戦い

イ・インジャたちは各地で兵を挙げ、ミルプングンを新しい王として掲げます。反乱軍は清州を押さえて漢陽を目指し、朝廷では英祖の政権そのものが問われる事態となりました。
官軍は反乱軍の間者を逆に利用して偽の情報を与え、安城で待ち伏せします。激しい戦闘の末に反乱軍の本隊は敗れ、各地の反乱軍も次々に降伏。逃亡したイ・インジャもパク・ムンスに捕らえられました。

第21話「変乱」
イ・インジャはミルプングンを王として掲げ、ついに反乱を開始します。反乱軍が各地で勢力を拡大する中、英祖も官軍を派遣して対抗しました。

第22話「勝ち戦」
官軍は反乱軍に偽の情報をつかませ、安城で待ち伏せします。反乱軍の本隊は敗れ、イ・インジャは逃亡しますが、最後はパク・ムンスに捕らえられました。

第23話~第24話 蕩平策と英祖の改革

李麟佐の乱を鎮圧した英祖は、反乱を処罰するだけでは同じ争いが繰り返されると考えます。そこで老論や少論だけに頼らず、南人も含めて人材を登用する蕩平策を始めました。
さらに英祖は官僚の人事制度や司憲府にも改革を加えようとします。最後まで王座への執着を捨てられなかったミルプングンとの決着をつけ、英祖は身分や派閥ではなく法によって善悪を裁く「ヘチ」のような王を目指していくのでした。

第23話「長年の悲願」
捕らえられたイ・インジャに対し、英祖は世を変える方法は反乱だけではないと告げます。その後、南人にも官職を与え、派閥に偏らず人材を登用する蕩平策を始めました。

第24話(最終回)「ヘチ 善悪を裁く伝説の生き物」
英祖は人事権を一部の官僚が握る制度を改めようとします。その一方でミルプングンとの長い争いにも決着がつき、英祖は法と公正を守る王として朝鮮を変えていく決意を新たにしました。

 

ドラマの背景と時代設定

物語の舞台は李氏朝鮮の19代王・粛宗の晩年から、20代王・景宗を経て、21代王・英祖の即位直後までです。禧嬪張氏や淑嬪崔氏はすでに亡くなり、粛宗の跡継ぎ問題が宮廷最大の火種になっている頃からドラマが始まります。

粛宗には、長男の世子イ・ユン(のちの景宗)、次男の延礽君イ・グム(ヨニングン/のちの英祖)、三男の延齢君イ・フォン(ヨンリョングン)という三人の王子がいました。世子は病弱で子ができず、ヨニングンは母の出自を理由に軽んじられ、重臣たちは自分たちに都合のよい跡継ぎを担ぎ上げようと動きます。

そのなかで、昭顕世子の子孫である密豊君(ミルプングン)が「血筋の正当さ」を掲げる王位候補として浮上し、老論・少論の対立や李麟佐の乱へとつながっていきます。

粛宗から英祖へ続く系図や跡継ぎ問題の詳しい経緯は、別記事「朝鮮王朝 英祖の史実」「ヘチ 王座への道の実話」で紹介しています。ドラマを見てから読むと、どの場面が史実に近いのかが分かりやすくなります。

 

ヘチ 主なキャスト・登場人物

『ヘチ 王座への道』には、王族・重臣・市井の人々まで多くの人物が登場します。ここでは物語の軸になる主要メンバーだけ簡単に紹介します。

  • ヨニングン/英祖
    粛宗と淑嬪崔氏の息子。母の身分の低さから差別され、「卑しい王子」と呼ばれています。腐敗した政治を変えたいという思いを胸に、仲間たちと行動し、やがて英祖として即位します。
  • パク・ムンス
    情に厚く正義感の強い青年。ヨニングンと出会い、司憲府の役人として民のために働く道を選びます。派閥よりも民の暮らしを大事にする姿が印象的です。
  • チョン・ヨジ
    事件捜査にあたる司憲府の茶母。武芸も頭の回転も優れており、ヨニングンやムンスと共に権力の闇に挑みます。
  • ダルムン
    漢陽の裏社会で情報網を握る男。噂や裏情報を集める力を武器に、ヨニングンたちを陰から支えます。
  • ミルプングン(密豊君 イ・タン)
    昭顕世子の子孫で、自分こそ正統な王位継承者だと信じる王族。老論派に担がれて王座を狙い、のちに李麟佐と反乱を起こします。
  • ミン・ジノン
    老論派の重臣。
  • 李麟佐(イ・インジャ)
    英祖初期に反乱を起こす思想家。民の不満を利用して勢力を伸ばし、英祖と対立します。

俳優名や吹き替え、その他の登場人物の詳細な紹介は、キャスト専用の記事にまとめています。

詳しい登場人物の紹介はこちらを御覧ください。
韓国時代劇 ヘチ・王座への道 キャスト・登場人物紹介

 

『ヘチ』と他の朝鮮王朝ドラマのつながり

『ヘチ 王座への道』の時代は他の人気時代劇とも強く結びついています。

  • 『トンイ』 … ヨニングンの母・淑嬪崔氏の物語

  • 『ヘチ 王座への道』 … ヨニングン(英祖)の若き日

  • 『テバク ~運命の瞬間~』 … 英祖の時代と重なる物語

  • 『秘密の扉』 … 英祖と息子・思悼世子の悲劇

  • 『イ・サン』 … 英祖の孫・正祖の物語

この順番で見ると、粛宗~英祖~正祖へと続く朝鮮王朝の流れがとてもわかりやすくなります。
『ヘチ』は、その中でも「英祖がどのように王になり、どんな覚悟で政治に向き合ったのか」を描く重要なドラマです。

 

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中国時代劇あらすじ
この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ

著者 自画像

京都在住。50本以上の中国歴史ドラマを視聴、レビュー記事を執筆。2017年より歴史サイトを運営。その経験を活かして他のサイトにはない歴史ネタや、分かりやすい解説を心がけています。

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