永楽帝 大明天下の輝き 29・30・31・32話ネタバレとあらすじ感想

永楽帝 あらすじ・ネタバレ 中国時代劇あらすじ

中国ドラマ「永楽帝~大明天下の輝き~」の第29・30・31・32話あらすじとネタバレ紹介記事です。

明朝の初期を舞台に明朝最大の領土を獲得した第3代皇帝 永楽帝のドラマ。

皇太子 朱標は西安に視察に行った後、病気で倒れてしまいました。そして朱標は帰らぬ人になってしまいます。朱標は死の間際に最後の力を振り絞りって地図の太原、西安、北平の三カ所を丸で囲み、息を引き取りました。

洪武帝 朱元璋は秦王、晋王、燕王を自分の屋敷に戻し。燕王 朱棣は兄の死にショックを受けて屋敷に引きこもるのですが。

洪武帝が将来を託していた朱標が亡くなっていまいました。朱標の子供はまだ若いですし。燕王たち洪武帝の息子たちがこのまま黙ってみているとは思えませんね。一体どうなるのでしょうか。

 

永楽帝 ドラマのネタバレとあらすじ 全話一覧

 

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永楽帝 主要人物

・朱棣(しゅ・てい)/燕王
演:馮紹峰(ウィリアム・フォン)
子役:成毅

・徐妙雲(じょ・みょううん)
演:穎児(イン・アル)
子役:雨婷児

・朱元璋(しゅ・げんしょう)/洪武帝/太祖
演:陳宝国(チェン・パオグオ)

・朱允炆(しゅ・いんぶん)
演:陳喆倫

・朱樉(しゅ・そう)/秦王
演:錢泳辰

・朱棡(しゅ・こう)/晋王
演:李雨軒

・バヤルンハイベ(伯雅倫海別)
演:張芷溪

 

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第29話 残された謎

 

皇太子 朱標が亡くなり、燕王 朱棣は兄と親しかっただけに深い悲しみに襲われています。今となっては最後にわだかまりの残るまま会えなかったのが悔やまれます。

皇宮の内外では朱標が地図に描いた3つの丸を巡って様々な噂が飛び交っていました。3つの丸はそれぞれ朱棣、朱樉、朱棡の領地に描かれています。ある者は太子が兄の後を弟が継ぐべきだと示しているのだと言います。朱棣は三人の親王が皇帝を助けることだというのですが、人々の噂は収まりません。

錦衣衛が噂をするものを取り締まっていますが。人々は疑心暗鬼になっています。

斉泰たちは朱標の息子・朱允炆を皇太子にしようとしています。そして朱棣も密かに皇太子への野望を抱いていたのでした。

感想

死の間際にそんな間際らしいことしないでしょ。と思いますが、それはさておき。

朱棣は結局は自分も皇帝になりたいのですよね。

歴史上も朱標の死から次の皇太子が決まるまでに五ヶ月もかかってます。次の皇太子を誰にするかなかなか決まらなかったんですね。

朱標が生きていれば問題なかったのでしょうけど。朱標の子は16歳で実績もない。まだ建国間もないですから皇帝には強くてリーダーシップのある人が求められます。

明朝の記録、特に建国から永楽帝あたりの記録は皇帝に都合のいいように改ざんされているとも言われるので歴史の記録をそのまま信じることはできませんが。洪武帝は次の皇太子を朱棣にしたいと思っていたという話もあります。

どの王朝も国の建国からしばらくは後継者問題で揉めることも多いですから。朱允炆と朱棣で意見が割れていたのは確かでしょう。朱棣も皇帝になりたいと思っていたでしょうね。でも燕王にも2人の兄がいるのであからさまに自分がとは言えません。

 

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第30話 燕王の敗北

 

夏原吉(かげんきつ)は燕王 を皇太子にすべきだと考えて、洪武帝に上奏。多くの臣下も同じ意見でした。一方の鉄鉉はそうではありません。皇太子の子・朱允炆(しゅいんぶん)が継ぐべきだと考え、黄子澄、齊泰、練子寧たちとともに殿門前で跪きました。

夏原吉は朱棣(しゅてい)に能力があり朱允炆が幼いことを理由にしていますね。朝廷内にも同じ意見の人が多そうです。彼らに危機感をもった鉄鉉はそろって座り込み。朱棣は自分を認めない鉄鉉たちに苛立っている様子。

結局、洪武帝は鉄鉉たちの熱意に負けて朱允炆を皇太孫に任命しました。朱棣の気性を考えれば、彼が皇帝になったら朱允炆とその部下たちが無事ですむとは思えなかったからです。

自分が敗北したことを知った朱棣は荷物をまとめて北平に戻り。憂さ晴らしをするかのように北元軍と戦うのでした。

感想

それにしても北元と戦う理由が憂さ晴らしとは・・・おかげで燕王軍によけいな犠牲者が出てしまいました。張玉が説得してなんとか思いとどまったものの。朱棣も幼いように思えます。朱允炆のことを言えませんよ。

史実では朱標の死から五ヶ月後。朱允炆が皇太孫になりました。朱標→朱允炆と継ぐのがすでに決まっていたらこんなに時間はかからなかったでしょう。洪武帝にも迷いがあったのでしょう。何しろ国はできたばかり。まだ安定していません。臣下たちもここは強くてリーダーシップのある人になって欲しいと思っていたかもしれません。

 

第31話 皇太孫の叔父

 

皇太孫 朱允炆が北平に視察に来ました。燕王 朱棣は朱允炆を出迎えました。叔父を頼りにしているという朱允炆に対して朱棣は得意げな表情をします。

燕王の部下たちは朱允炆に会おうともせず。燕王軍は演習で新戦術を披露。満足した朱允炆が褒美を与えようとしますが、将兵たちを受け取ろうとしません。朱棣の指示でようやく受け取りました。朱允炆は燕王の影響力の大きさを思い知ります。

徐妙雲は都で入手した上奏の写しを朱棣に見せました。そこには朱棣を不安視する都の重臣たちの意見が書かれていました。

一方、錦衣衛が藍玉を調査。様々な不法行為を見つけていました。

感想

年功序列の中国社会では、年長者が偉い。例え皇太孫であっても立場は叔父の方が上。そのため、歴史上の朱棣は朱允炆に対して偉そうな態度を取ることもあったようです。

ドラマの朱棣も朱允炆に自分たちの凄さを見せつけるような行動をとったり、朱棣の部下たちもあからさまに朱允炆を見下しています。確かにそういう雰囲気はあったでしょう。明朝は荒くれ者の集団が集まってできた国。血筋だけではなかなか認められません。

朱元璋は藍玉の不正を見つけて処分しようとしています。朱允炆が皇太孫になった直後から、洪武帝の粛清がまた始まります。今回、やり玉にあがったのは藍玉でした。

 

第32話 名将の末路

 

洪武26年(1393年)。建国に功績のあった凉国公 藍玉は謀反の罪で投獄されました。

朱允炆は騒ぎを大きくして皇帝でも手に負えないようすれば助けてやると藍玉に伝えさせ。藍玉はその言葉を信じて他の者を告発。結局、多くの者が捕らえられました。朱允炆は藍玉を助けるよう洪武帝にお願いしますが、その真意は別のところにありました。

その結果。朱元璋は藍玉はもちろん、十三人の侯爵、二人の伯爵、吏部尚書など多くの功臣を粛清してしまいます。その後、洪武帝は錦衣衛を廃止。

洪武29年(1396年)。洪武帝 朱元璋は朱棣に北元を討たせました。こうして北元は壊滅します。

感想

歴史上は藍玉など1万5千の犠牲者が出たと言われる藍玉案(藍玉の獄)です。

ドラマでは朱允炆が意味不明なアドバイスを送り、藍玉がそれを信じて大勢を巻き添えにしてます。朱允炆は藍玉を助けるふりをして彼らを始末しようとしているのですが、信じる方も信じる方です。なんでそんなことをして助かると思うのか理解できません。

過去の粛清でもわかるように洪武帝はそんな生易しい人じゃないでしょう。このへんのやりとりが不自然というか強引な感じがします。

歴史上の洪武帝は幼い孫の将来を心配して邪魔になりそうな能力のある臣下と仲間、一族をことごとく粛清しました。藍玉やその他の重臣も粛清され。犠牲者は1万5千~3万人とも言われます。

ドラマでは朱允炆が仕組んだことになってますが。朱允炆がそんな策士なら朱棣との争いでももっと有利に渡り合えたでしょう。このドラマは洪武帝 朱元璋をいいように描きすぎてますね。

 

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